27 一歩 ページ28
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GWが明けて、合宿も無事に終わり、
平穏な日常が戻ってきた。
合宿は思っていた以上に楽しくて、
長い時間を一緒にした皆と絆を深めたり、
知らない一面も垣間見ることができた。
とても充実した合宿から数日。
代わり映えのしない日常の中で、
私は自分の在り方について自問自答する日々を過ごしていた。
その問いとは、
ノヤとの関係はこのままでいいのか、ということ。
悩むきっかけになったのは、
猛虎くんに勘違いされたあの時。
正直に言うと関係を進めたい。
だけど、もし進めて失敗して、
これまでのように心から笑いあえなくなったら？
気まずくなったら？
そう思って先に進むのを躊躇って、
ずっと本心を偽って"純粋な友達"を演じてきた。
でも、合宿を通して、
ずっと一緒に過ごしてきて、
やっぱり西谷のことが好きだと思った。
時間は有限で、ずっとこのまま踏み出さずに過ごしたところで必ずしもこの関係が維持される保証なんてない。
やっぱり自分から行動を起こさないとダメだ。
そう思った私はその第一歩として、
お昼を誘ってみることにした。
.｡ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ｡.
「ノヤ、おつかれっ」
隣の教室に顔を出し、西谷に声をかける。
「おう！Aか！…………やっぱ制服姿いいな、」
「え？」
近づいてきたと思ったら開口一番、
服装の話題で私の緊張は打ち砕かれる。
「ああっ、合宿の時も部活の時もジャージだろ？だから何か新鮮味があるっつーか………可愛いんだよなぁ」
最後の方聞こえなかったけど、制服褒めてた？
「ノヤは烏野の女子制服好きだったもんね」
「……まあ、それもあるんだけど、さ」
渋ったような含みのある呟きが気になった。
「…で、俺に何か用だったんだろ？」
「あ、そうだ。都合よければお昼一緒にどうかなと思って…」
「え、Aと…？」
少し驚いた顔をした西谷。
そりゃそうだよね。
特別な理由もなく私から誘うことはなかった。
「あー……行きてえとこだけど、ちょいと呼び出し受けてて…」
「あ、そうなの？」
「わざわざ誘ってくれたのに悪いな…」
「ううん、全然…！」
申し訳なさそうに眉を下げる西谷に首を横に振る。
誰かに呼び出されているのなら仕方ないよね。
「それじゃあ、また部活でね！」
自分の教室に戻ろうと思ったけど落ち着けない気がして、
気分転換も兼ねて一人でそのまま売店へと向かった。
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紗久(プロフ) - 皆さま感想ありがとうございます(*^^*) (12月27日 0時) (
レス) id: 905197e408 (このIDを非表示/違反報告)
ハルジオン - ノヤさんの夢小説の中で1番面白かったです♪ (2021年7月19日 16時) (レス) id: 03dceca1e6 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆ - もうオフノヤは普通に天使だと思う。異論は認めません。 (2020年7月31日 5時) (レス) id: f773b15172 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - めっちゃ、ドキドキしました！ノヤさん好きだ〜 (2020年7月8日 15時) (レス) id: c8962603e4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ノヤっさんとあんな恋がしたいーー！ (2020年3月22日 1時) (レス) id: 9bef0a6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗久 | 作成日時：2018年8月11日 0時
