20 心境の変化 ページ21
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*Side...田中
「……なあ、龍」
「ん？どうしたノヤっさん」
潔子さんの美しいエプロン姿を拝んで幸せに浸っていたら、横にいたノヤっさんが前を見据えたまま話しかけてきた。
「……前から気になってたけど、アイツら、すげー仲良いよな」
ノヤっさんの"アイツら"を認識するためにその視線を辿っていくと、楽しそうに話す日向、影山、月島、山口とAの姿が見えた。
「ああ、後輩の存在が嬉しかったのか入ってきた時からすげえ構ってたからな」
「そうなのか？」
ノヤっさんはちょうど１ヶ月空けてたもんな、知らなくても仕方ねえ。
早く仲良くなれるようにっつって、下の名前で呼ぶとか一波乱ありつつ徹底してたけど、
それでも入ってきてひと月ちょいしか経ってねえのに、あの癖だらけの1年にかなり馴染んでると思う。
「初めての部活だって言ってたしな、嬉しいんだろうよ」
「……まあ、仲間だしな。仲が良いのはいいことだ、よな…」
終わりの方、歯切れが悪くなって何事かと思ったらAが日向の頭を撫でてて、影山も構われてて……
「……って、ノヤっさん。顔！顔なんかすげぇ怖え！」
眉間に皺を寄せた険しい顔。
どことなく悔しさを滲ませたようなそんな表情。
「あ、あぁ、わりー……」
指摘したらふっと元に戻った。
自分でも驚いている様子からすると、無意識だったのか。
どこか本調子じゃない戸惑ってるノヤっさんを気にしてっと、チラリと視線を感じる。
その視線の主は月島だった。
俺に向けていた視線をノヤっさんの方に移し、ふっと笑みを浮かべた。
『うわあ。A先輩、モテモテですね〜』
嫌な予感と思った時には、こちらにまで聞こえるような声量でそう発した。
あからさまにこっちの状況を煽るように。
アイツ、ほんっと、"いい性格"してんなぁ。
「…………………」
「おい、大丈夫か？」
「……お、おぉ。ぼーっとしてたっ」
苦虫を噛み潰したような表情から、はっと気を取り直したノヤ。
明らかに妬いてんのにマジで無意識なのか…
前々から自覚してないのはわかってたけど、こんな反応見せたのは初めてだ。
「おら、しっかりしろよ！ノヤ！」
「……っし！おう！」
ノヤっさんの背中に一発喝(物理)を入れると、本人もバシバシと意識を戻すように両頬を叩いた。
煽ってきた月島、覚悟しとけよ！
と言いたいところだったが、今回ばかりは、ナイス煽り…！
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紗久(プロフ) - 皆さま感想ありがとうございます(*^^*) (12月27日 0時) (
レス) id: 905197e408 (このIDを非表示/違反報告)
ハルジオン - ノヤさんの夢小説の中で1番面白かったです♪ (2021年7月19日 16時) (レス) id: 03dceca1e6 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆ - もうオフノヤは普通に天使だと思う。異論は認めません。 (2020年7月31日 5時) (レス) id: f773b15172 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - めっちゃ、ドキドキしました！ノヤさん好きだ〜 (2020年7月8日 15時) (レス) id: c8962603e4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ノヤっさんとあんな恋がしたいーー！ (2020年3月22日 1時) (レス) id: 9bef0a6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗久 | 作成日時：2018年8月11日 0時
