19 可愛い後輩 ページ20
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「Aさんは！？ Aさんはどうなんですか？！」
「言葉が足りてないよ、日向」
潔子さんを想っていると、翔陽と忠くん、そして流れで飛雄と蛍も近くにやってきた。
「あっ、ええと！ここに泊まりますか？！それとも清水先輩みたいに帰っちゃう…とか？」
「…………」
子犬のような純粋な眼差しを向けて尋ねてくる翔陽と、興味があるのかじっと見つめてくる飛雄。
対照的だけどふたりとも私の答えを固唾を呑んで待っているようだった。
この謎の緊張感は一体…？
「私は皆と一緒で全泊する予定！」
「うおおおっ！よっしゃぁぁ！」
全力で喜ぶ翔陽。
翔陽は部員たちとお泊まりという事実を純粋に喜んでいるんだろうな。
その部員たちの中に私が含まれるか否か、ただそれだけ。
そう思ってたのに、
「おれっ、Aさんいるのすっげー嬉しいです！」
目を輝かせてストレートに伝えてくれたことが、嬉しくて…
思わず橙色のふわふわな髪をわしゃわしゃと撫でてた。
「うおあ！？」と驚いた様子だったけど、嫌がる素振りどころか尻尾が揺れてる幻覚が見えるくらいに喜んで、へへっと笑っていた。
なんて、かわいい後輩なんだろう…。
一方のじっと黙って返答を待っていた飛雄もふっと肩の力を緩めていた。
飛雄はきっと自主練に私がいるかどうかを知りたかっただけだろうな。
「飛雄。合宿でも自主練、手伝うからね」
「！……あス！」
一瞬驚いた反応のあと、勢いよく頭を下げた拍子にぽんぽんと頭に手を添えた。
睨まれるかな、嫌がられるかなと思ったけど意外とおとなしくしてた。
かわいい後輩、ここにもいた。
「うわあ。A先輩、モテモテですね〜」
何故か声を大にしてわざとらしく呟いた蛍。
「ちょっと、ツッキー…！」
そして何故かそれを聞いた忠くんが焦ったように狼狽えていた。
なんだかよく分からず頭に疑問符が浮かんだけど、
「確かに。人生最初で最後のモテ期かもしれない」
と適当に返答しておいた。
「そんな！Aさんモテそうなのに！」
翔陽はそう言ってくれたけど、自分のそういった話題は恥ずかしいから、また適当に「いやー、ないない」と否定して話を終わらせた。
その後、蛍はくつくつと笑って、忠くんは困った顔をしていた。
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紗久(プロフ) - 皆さま感想ありがとうございます(*^^*) (12月27日 0時) (
レス) id: 905197e408 (このIDを非表示/違反報告)
ハルジオン - ノヤさんの夢小説の中で1番面白かったです♪ (2021年7月19日 16時) (レス) id: 03dceca1e6 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆ - もうオフノヤは普通に天使だと思う。異論は認めません。 (2020年7月31日 5時) (レス) id: f773b15172 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈 - めっちゃ、ドキドキしました！ノヤさん好きだ〜 (2020年7月8日 15時) (レス) id: c8962603e4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - ノヤっさんとあんな恋がしたいーー！ (2020年3月22日 1時) (レス) id: 9bef0a6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗久 | 作成日時：2018年8月11日 0時
