結果発表 ページ11
「K-212、K-212…」
アルファベットと数字がたくさん並んだ看板を見る。
あーちゃんの番号はK-212。
そしてぼくはK-524。
お父さんとあーちゃんはあーちゃんの番号を探して、ぼくはぼくの番号を探した。
合格してますように、って何回も心の中で唱えながら。
『けー、ごーいちきゅー…けー、ごーにー……』
K-524。
何よりも強調されたように見える文字がぼくの視界に飛び込んできた。
「『あった!!』」
お父さんとぼくの声が被さった。
「…!A、本当か!?」
『ほんとのほんとー!ここ、ここ!K-524ってある!!』
指差して必死にお父さんに伝えると、お父さんは顔をパッと明るくさせた。
「合格だ!!!二人とも合格!!」
お父さんはすぐそばにいたあーちゃんを高く掲げた。
「でかした!!」
「アーニャたちえらい?」
「えらいえらい!!」
あーちゃんもとっても嬉しそうだ。
ぼくももちろん、すごく嬉しい。
「ら…?」
「ちちーーーっ!!」
するとお父さんがばたっと倒れてしまった。
『おとうさんっ!?!?』
「わたしをおいていかないでぇ〜〜っ」
お父さん、大丈夫かなぁ……
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