13.先生達の晩酌 ページ13
Aが部屋に帰った後、談話室には大人達だけが残った。
クルーウェル「とりあえず無事テストも終わりましたし、これ。開けません?」
学園長「あ!!!それは学園長室に置いておいた私の秘蔵のワイン!!!!!」
その場にいた皆が学園長の方を振り帰る。自室ならまだしも、学園長室に置くとは…
聞こえる声を無視してクルーウェルは魔法でコルクを抜く。
トクトクトクという心地の良い音を鳴らしながらグラスにワインを注いだ。
バルガス「それにしてもあのAとかいう少女、凄かったな!」
実はあのテストでは体育実技まで行われたのだが、
・実践魔法
・飛行術
・ユニーク魔法
まで全てが平均以上。言うなれば実力は3年と等しい位だったのだ。
トレイン「それを言うなら魔法史もしっかりと理解していた。」
魔法史の最初は選択問題にしていたが、途中から記述にして難易度を上げた。
それでもスペルや名言を一言一句違わずに答えたのだ。
クルーウェル「魔法薬学もだな。実際に魔法薬を作る試験があったが、材料や作り方を完璧にマスターしていた。とても純度の高い魔法薬ができたぞ。」
魔法薬学は、薬草、手順、魔力の調整、時間など細やかな調整が必要である。
あの1ヶ月間では全く実験をした事が無かったあの仔犬は経験を努力で補ったのだろう。
サム「Hmm.小鬼ちゃんは1年生以上の入学を考えて良さそうだね!」
学園長「えぇ、こんな事になるとは思いませんでしたけどその方が彼女をサポートできる気がしますね。特に今の1年は問題児ばかりでして……とほほ……
それでは今夜は各自、採点をして明日提出お願いします。」
そう言って場はお開きとなった。
教師達は自室に戻り採点をする。
その正答率の高さに驚くのはその数分後だった。
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たききき(プロフ) - 続きが楽しみすぎます (2022年10月22日 9時) (レス) @page15 id: f62f374630 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:更木 | 作成日時:2022年2月2日 0時