美しくて強い特待生 (ページ11)

今日:8 hit、昨日:14 hit、合計:16,684 hit

11.食堂ページ11

『…………んぅ……』

クルーウェル「起きたか？」

目を開けると昨日とはまた違った姿の先生が。
朝だからノーセットなのか。綺麗だな…

『…………はい…ベッド貸して下さり、ありがとうございました』

そそくさとベッドから出る。
今日から気を取り直して勉強だ。よし。
と部屋を出ようとした。

クルーウェル「stayどこ行くんだ仔犬。朝食の時間だ。食堂に行くぞ。」

出る前に先生に捕まったが、初めての食堂にワクワクしていた。
あれ、指定外の時間だけど大丈夫かな？

私のせいで、何かトラブルにならないといいけど。

クルーウェル「ここだ。ビュッフェになっているから好きな物を取るといい。」
　

皿を渡されると、目の前にはサラダから朝だというのにハンバーグやらガッツリ系の物が並んでる。

私はサラダをメインに、盛り付け最後に果物を乗せてお終いにした。
先生はガーリックトースト。あ、いい匂いがする。

×××「あら、特待生。おはよう。」

『！？！？』

食堂の椅子に座って先生を待っていたら急に話しかけられバッと後ろを振り向く。心臓がバクバクとうるさい。あぁ、生徒に見つかってしまった…。

でもそこにいたのは見た事のある顔で。

ヴィル「驚かせてしまったかしら。アタシはヴィル。ポムフィオーレという寮の寮長よ。」

『ヴィル先輩…？』

ヴィル「ちなみにあの時顔を見て、特待生だと知ってるのは各寮の寮長だけよ。安心しなさい。寮長は信用していいわ。」

『寮長……カッコいいですね、ふふ、ありがとうございます。入学したらよろしくお願いします先輩』

先輩はフッと微笑むとお皿を取りに離れていった。
美しかったなぁ…。というよりちゃんと努力してる顔だった。
あの肌のハリとツヤは天然じゃないはず。美容の話したいなぁ…。

クルーウェル「シェーンハイトと会ったのか。」

『はい、挨拶しました。』

クルーウェル「寮長達は個性は強いが何かあったら頼りになるはずだ。」

この学園のことや、寮についてを一通り教わりながら朝食を終える。帰りに教員寮まで送ってもらって部屋に戻った。

『さぁ、勉強の時間だ。』