ことしも ページ44
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「じゃあまた夕方ね」
侑李「楽しみにしてる」
毎年修了式の日にある地元の夏祭り。
いつも通り侑李とエレベーターの中でお別れして家に帰ればお兄ちゃんがお昼ご飯を作っていた。
「ごめん思ったより修了式長かった」
慧「ぜーんぜん。明日A担当してね」
「はーい」
料理担当は一日ごとに入れ替わる。
今日は私が担当だったのにお兄ちゃん相当お腹すいてたみたい。
慧「ん、どぞー」
「お兄ちゃんほんとトマト好きだね」
慧「Aは嫌いだっけー？」
「まあ、ちょっと苦手かな、でもこれは食べれるよ」
慧「はーい、いただきますしてー」
お兄ちゃんの得意料理のトマトパスタ。
ほんとこの人に作らせるとこれしか出てこないレベルで作ってる。
「今日も絶妙な面の茹で加減」
慧「でしょー？指定時間より30秒長いのがポイント」
そう言って携帯のアラーム画面を見せてくる。
いつもしっかり計ってるもんなこの人。
慧「今年もいくんでしょー？」
「もちろん！お兄ちゃんも？」
慧「薮も光も楽しみにしてた〜」
「ふふ、私もみんなの浴衣姿楽しみ！！」
なんてニコニコしてれば頭を撫でられて、胸が温かくなる。
いつの間にか食べ終わったのかキッチンまで運ぶからなんか寂しくて。
慧「んおっ？どうしたの」
「……別に」
慧「なーに、デレ期？めずらし」
思わず後ろから抱きついちゃった。
身長差酷いから全然釣り合ってないけどね。普段私からこんなことしないからびっくりしてる。
慧「寂しくなっちゃった？」
「お兄ちゃん、女遊び激しい」
慧「はい？(笑)」
「女好き。彼女10人くらい居そう」
慧「なにそれ(笑)そんないないわ」
「そんなってことは彼女いるんだ。レポート終わらないとか言って女の子の部屋泊まってるんだ。」
慧「ちーがーう。薮に確認してみ？俺にはAという可愛い妹がいるのにそんなことするわけないでしょー？。」
私の急なだる絡みにも対応してくれるお兄ちゃん。
やっぱり私のお兄ちゃんが務まるのはこの人しかいない。
慧「今日は甘えたモードですねー」
「……お兄ちゃんだいすき、」
慧「毎日言ってくれればいいのに」
「言いませんきらい」
素直になれなくてごめんね
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作者、今日伊野尾さんが夢に出てきてそれがリアコ感満載だったんです、、
兄妹でこんなのおかしいですが…許してください(汗)
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
