だいちゃんすまいる ページ43
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「ふぅーー………」
ちょっと落ち着いて御手洗から出ると、誰かとぶつかった。
「わっ、ごめんなさい！」
大貴「え、Aちゃん、！？！わ、俺の方こそごめんね！怪我大丈夫？？」
「あ、有岡くん…」
あの日からちゃんと話すのは久しぶり。
すれ違った時声を掛けられたりはしてたけど、なんとなく気まずかった。
大貴「大丈夫、？」
「うん、全然大丈夫だよ、怪我も……ないし、」
大貴「そうじゃなくて、なんか…雰囲気暗くない？」
「えっ、あ……大丈夫！全然！！なんもないよ？」
いつものように笑ってみせるけど納得いかない様子の有岡くん。
大貴「んー、Aちゃんのことそんな顔させる奴は〜知念？いのー先輩？？」
「や、私ほんとにだいじょ、…」
大貴「心配なの。」
「へ？」
大貴「頼って？いくら幼馴染でも知念には言えないこともあるでしょ」
「……有岡くん、」
大貴「こんなことAにしか思わないからね」
優しそうに微笑むからなんか大丈夫な気がしてきた
この笑顔で何人もの女の子を落としてきたわけか
そりゃ黄金世代とも言われますよね
大貴「で、なにがあったの？」
「んーなんだっけ」
大貴「え？」
「なんか有岡くんのおかげで元気出てきたなあ」
大貴「え！？なにそれ！！(笑)」
「何に悩んでたかも忘れちゃった」
それくらい、元気を貰えたってことだよ。
有岡くんの笑顔はすごいパワーを持ってる。
大貴「まじか、それはそれで大丈夫？(笑)」
「ちょ、ひどーい！！」
大貴「ふふ冗談。でも良い笑顔してる…ほんとに大丈夫そうだね」
「うん、あ、そろそろ戻るね？本当にありがとうございました」
大貴「いえいえ。またなんでも言ってね？相談乗る！」
有岡くんにぺこりしてから教室に戻ればみんなに心配されちゃって。
そりゃあんな終わらせ方したらそりゃそうだよなあ、
「ごめんね、全然大丈夫だよ」
『もしかして、黄金世代とか…嫌？』
「え？」
『身内が言われたらいやかなあって。知念くんもあんまりいい反応してなかったからこれから言うの控えるね！』
「そ、っかあ。侑李嬉しくないのかなあ」
それから友達は若干黄金世代と騒がなくなりました。
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
