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たいいくさい ページ5





高校生活の大きなイベントのうちのひとつ体育祭が1ヶ月前に差し掛かったこの頃。
私は運動が得意な方ではないけど侑李は足も早いしバカみたいに運動神経良いから大活躍。

侑李「またリレーアンカーなの?あんま僕目立ちたくないんだけど」

『いーじゃんAちゃんにアピれるチャンスだぞ?』

『Aちゃんに良いところ見せれるじゃん!』


今更、見せつけられても侑李が運動神経良いのは分かってるんだけど(笑)
走ってる時の侑李は昔から凄くかっこよくてみとれちゃうくらいだもん。


侑李「……まあ、いいか」

『知念くん2回走ってもらうし、アンカーなら、1回目はAちゃんの前にしよ!』

『いいね!愛のバトン♡ロマンチック!』


と、何故か私と侑李は前後にされた。
最近、みんなの侑李と私への茶化しがエスカレートしてる気がする。嫌な気はしないけどね(笑)

__


それから1週間リレー練習が始まった。
侑李の後ろに私は並んで、いろいろ説明を聞く。
ていくおーばーなんとか、っていつまで経っても理解出来ないんだけど。

「反則したらどうしよ、」

『知念くんを信じて!』

「う、うん」

いっこまえの走者は侑李なんだし、気楽にやれば……いいか。


侑李「あのコーンを出なければいいから、なるべく端っこにいな?Aのぶんちょっと走ってあげる」

「え?どのコーン?赤?青?」

侑李「赤いやつ!絶対あれ出ちゃダメだからね!」

そう言って、侑李は自分の場所に戻った。
わたしも委員の子に案内されて自分の順番で並ぶ。

「緊張してきたぁ、」

自分の番になると心臓バクバク。
もうどうしよう、ちょうど接戦だし。ああもう、!!

「侑李!!がんばって!!!」



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作者名:もち。 | 作成日時:2019年7月14日 22時

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