かほご ページ21
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『うわ、あいつAちゃんに追いかけられてる』
『何その羨ましいシチュ！！俺も追いかけられてえ！！』
侑李「……ただの鬼ごっこじゃん」
お店の外に出て近くの公園でちょっと遊びに行くことに。
童心に返って鬼ごっこしたり大きな遊具で遊んだり結構楽しい時間だった。
『そろそろクラス写真撮る？』
もう夜も遅いしって、委員長の言葉で街灯を探してみんな列になった。
誰の携帯で撮る？って話をしてた時、私の携帯が鳴った。
「え、ひかるくん、？」
光くんからの電話なんて久しぶりというか初めてかもしれない。
「ごめんちょっと電話してくる」
侑李「誰？」
「光くん」
道に出て電話に出ると落ち着いた光くんの声。
「どうしたの？」
光『今どこにいんの？』
「えっと、クラスのみんなと打ち上げ、」
光「店の前にいんだけど」
「は、！？」
その後に「俺らもいるよー？」って呑気なお兄ちゃんと宏太くんの声。
あの感じ、酔っ払ってんのかな。お兄ちゃんお酒弱いくせに。
公園にいるから、と伝えてみんなの元へ戻った。
侑李「なんだって？」
「お兄ちゃんたち迎えに来てるらしい」
侑李「うわ過保護ですね〜」
「はあ、まじ意味わかんない」
過保護とかいうレベル超えてる気がするんだけど(笑)
有難いけどね、有難いんだけど！！
『んーと、どうしようか』
「どうしたの？」
『よく考えたら誰が撮るの？って話よ(笑)』
「あ、そっか」
誰かひとりが撮ったらその子は映れないし。
夜の公園なんて誰もいない。からもちろん頼む人もいない。笑
誰かいないかな〜って考えてる時、あ、いるじゃんって、ね。
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
