たいちょうふりょう ページ34
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いつもの待ち合わせ時間になっても侑李が来ない。
このままじゃ遅刻しちゃうよ？？
携帯を見ても何も連絡がなくて、何年も一緒にいてこんなの初めてなんだけど
「はあ、」
すれ違い覚悟で7階まで行くと、侑李ママが出てきてぺこりとお辞儀。
ママ「Aちゃん！お久しぶりね」
「お、お久しぶりです……あの、侑李は？」
ママ「あー、侑李ちょっと熱があって…」
「え、」
あの侑李が熱？？？
インフルエンザが流行った時すらも侑李だけは毎年感染してなかったのに。
ママ「私も珍しくてびっくりしてる(笑)今日は休むからAちゃん1人で学校行ってくれる？」
「あ、はい！！お大事にしてくださいっ」
またぺこりとお辞儀して、急ぐ。
なんだ、風邪なら連絡してよ。もう、、遅刻するじゃんか。
まだ治りかけの足で早歩き。1人での登校なんて久しぶり……いや、初めてかも。
？「おーい、A？」
「うわ、宏太くん！」
宏太「今日は1人？」
「うん、侑李が熱で…」
宏太「あー、だから光が知念の家行ってたのか」
どうやら風邪を心配した光くんが昨日侑李の家に訪れてたらしい。
私のこと、呼んでくれればよかったのに。って、なに光くんにやきもち妬いてんだろ
「ごめん遅刻しそう！！」
宏太「乗っていいよ？」
「え？」
宏太「学校の前通るし」
「あ、ありがとう！！」
宏太の車に乗って、学校まで送ってもらっちゃった
この前の打ち上げの時の話とかしちゃって、他にもお兄ちゃんの話とかで盛り上がってたらあっという間に学校。
「ほんとにありがとう！遅刻しないで済んだ。なんならちょっと早いくらい(笑)」
宏太「いつでも送ってやるぞー早く行ってこーい」
「そ、それはいいかな(笑)」
宏太くんに改めてお礼を言って門へと足を踏み入れた。
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
