ごめんなさい ページ11
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「……本当に、ごめんなさい」
リレーの後のお昼休憩の時にみんなに謝る。
練習では1位だったのに私が転んだせいで見事に最下位。
1周差で侑李はゴールした。
『ううん全然……足は大丈夫？』
「うん、ちょっと…捻挫」
『どんな走り方したらそうなるんだよ(笑)』
「本当に、本当にごめんなさい！」
みんな、全然いいよって言ってる中1人ずっと黙ってる私の幼馴染。
やっぱり怒ってる、よね。いくら侑李でも私のミスで1位取れないなんて。
意外と負けず嫌いなところあるし、
『転んじゃったのはしょうがないよ！足、お大事にね』
『そうだよ！伊野尾は悪くない！！』
『そうそう、なーんも気にしないで？』
「……ありがとう」
その後は、みんなで円になってお弁当を食べて、余った時間で写真を撮って。
このクラスで本当によかったなって。
でも、心残りがあって。私、まだ侑李に謝れてない。
『Aちゃんまだやり残したことあるんでしょ？』
「え？」
『知念くんに謝りたいんじゃないの？』
「な、なんで……」
『ずっと知念くんのこと見てるもん(笑)わかりやすいよー(笑)』
『早く行ってきなー？(笑)』
「うん！！！」
友達に背中を押され、侑李のもとに駆けつける。
男友達といたから行きにくかったけど勇気をだして。
「侑李、！」
侑李「…………なに、？」
真顔で振り返るとちょっと不機嫌そうな侑李。
「本当に、ごめんね。侑李が繋いでくれたのに。」
侑李「……僕はそんなことで怒ってない」
「えっ？」
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
