m e m o r y .４コード・ブルー

出発 ページ21

ー翌日ー









藍沢「A！起きろ」

中野「んー……」









愛しい人の声で目覚める









藍沢「おはよ」

中野「おはよ…」









昨日泣きすぎて目が腫れて重たい









中野「何時のに乗るの？」

藍沢「11時半のだ」

中野「今何時？」

藍沢「10時過ぎてる」

中野「嘘でしょ！？」

藍沢「あぁ、嘘だ」

中野「はぁ…もうびっくりした」









ふふっと微笑んでいる耕を見て









少し胸が痛む









朝ご飯を作って一緒に食べる









私はまだ拒食症が治ってないから沢山は食べれない









ご飯を食べ終え、2人でソファーに並んで座る









藍沢「A」

中野「ん？」

藍沢「俺、また頑張るから」

中野「私も頑張るね」

藍沢「ずっと待っていてくれるか？」

中野「当たり前でしょ！」

藍沢「ありがとう」

中野「成長した耕に会えるのが楽しみ」

藍沢「そうか」









そう話している時









電話が来た









中野「ごめん、ちょっと」

藍沢「あぁ」









急いでスマホの画面を見ると









看護師の広田さんからだった









中野【はい、中野です】

広田【中野先生！天野奏さんが急変しました】









奏ちゃんが…！









広田【他の先生方入れなくて…中野先生まだお休みですよね？】

中野【今日からなので大丈夫です、オペ室で待ってて下さい】

広田【わかりました】









急いで電話を切り、バタバタと準備をする









藍沢「どうしたんだ？」

中野「患者さんが急変したから行かないと」

藍沢「出発するまでには間に合わなさそうだな」

中野「あ…」









そうだ









確実に間に合わない









ここでお別れか…









藍沢「A…」

中野「こ……う」









力強く抱きしめられ、長いキスをされる









藍沢「行って来い」

中野「うん、行ってきます」

藍沢「行ってらっしゃい」

中野「耕も気をつけてね」

藍沢「あぁ」

中野「ちゃんと着いたら電話してね！」

藍沢「わかった」









家を飛び出して翔北に向かった

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