m e m o r y .４コード・ブルー

不安 ページ2

藍沢に伝えないと









藍沢に“お願い”をしないと









そう思い、電話を掛けた









藍沢【何だ】

緋山【あ、藍沢…】

藍沢【どうした】









深呼吸をしてから、ここ最近Aにあった出来事を全て話した









患者さんを救えず、怒鳴られ、両親の事を思い出してしまった事









先日運ばれて来た患者さんにメスで切りつけられた事









藍沢【そんな事があったのか…】

緋山【おまけに貧血と拒食症、どっちもかなり酷い】









藍沢は驚いているのだろう









何も話そうとしない









緋山【精神的にも危ない、だから一時帰国してくれない？】

藍沢【教授に聞いてみる】

緋山【よろしく】

藍沢【じゃあ】

緋山【うん、ありがとう】









プツ、と切れる電話









もし藍沢が一時帰国出来たら









Aが藍沢に会えたら









少しでも気持ちが楽になるかな









どうか









Aが少しでも元気になりますように









……そういえば









Aをメスで切りつけたあの患者は誰？









名取に聞けばわかるかな









名取のいるスタッフステーションへ向かった。

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