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新しい日 ページ2









カタン…カタン…と、小刻みに振動する車体に合わせて俺も揺れる







1人、大荷物を持ち新幹線に乗るのは久々で、あまり落ち着かない







そんな俺は窓の外に向けていた目を、ゆっくりと閉じて深呼吸をする
















新幹線や電車などの独特な匂い














子供などの楽しそうな笑い声















側に居る誰かのたばこの匂い















新幹線が鳴らす走行音















たくさんの情報が入ってくるなか、俺は閉じた時と同じようにゆっくりと目を開けた







そして徐にポケットの中に入っている、小さな手紙へと手を伸ばした









貴『烏野高校……か、』









兄さんの居る学校で…俺が明日から通う学校








どんな人が居るのだろうか、







どんな部活があるのだろうか、







どんな学校なのだろうか、


















そんな事を考えながら、目を閉じていたら俺はいつの間にか眠りについていた______。
















































「……い…ん…」

















「…にい…ん!」

















「おにいさん!」









貴『…((ビクッ』








そして、俺の事を呼ぶ大きな音で目を覚ました








「あ〜、おにいさん。やっと起きた?ほらもう東京駅着いたよ。早く降りてね」







どうやら俺はあの後、爆睡してしまったようで、東京駅に着いても気付かなかったようだ








貴『……すみません、すぐ降りるので少し待って下さい。』








流石に、寝起き後 すぐに大量の荷物を持って歩ける自信は無いので少し休ませてもらう





それから、すぐ動こうとしたが身体がまだ言う事を聞かず、立ち上がれない





寝る前にご飯食べすぎちゃったからかな









貴『……あーあ、俺 まるで治みたいじゃん』









背もたれにドサッと体重を預けながら俺は言う








はぁーあ……なんで、こんな時までアイツらの事思い出すかなぁ




俺から“切った”んだから、ちゃんとしなくちゃ いけないのに





そう憂鬱な気分になりながら、俺は手を上に挙げ、右手の薬指についている銀色のシンプルな指輪を見つめた




その指輪を見ていると何とも言えない気持ちになってくる








貴『…………好きだったんだけどなぁ』








そんな事を呟いた自分を、自傷的に笑ってから俺は降りる準備をし始めた

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- 更新が… (2022年8月16日 18時) (レス) @page6 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薔薇 | 作成日時:2020年7月24日 16時

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