#9 ページ10
.
必死だった。
気を抜いたら涙が出そうになるのを必死で押さえ込む。
でも3人はなんだか和やかに話していて、
重岡くんが松本さんと流星さんになにか質問するたびに、
びくびくしてしまう。
2人が、付き合ってるんじゃないか、
なんて穿ち過ぎか。
みんなお酒が2,3杯入って雰囲気がいい感じにほぐれてきた頃。
重岡くんは酔ってハイになって、
1時間前に会ったばかりの流星さんのことを、
「りゅーせー！」なんて呼び捨てにして絡み始める。
...重岡くん、お客様だってこと完全に忘れてる。
抱きついたりしているけど案外嫌がってる様子もなくて2人とも楽しそう。
だから、まあいっか。
ココロが事実を受け入れ始めた。
もう、しょうがないよね、そういうことだよ。
流星さんとは、初めから恋なんてできなかった。
割り切ってカルピスサワーを煽る。
松本さんが話しかけてきた。
「立花さんは、下の名前なんて言うんですか？」
「Aです！あ、松本さんは？」
「杏子です、あの、名前呼びタメでも良いかな？」
「いい、よ」
「あははははっ！タメ口ぎこちない！」
「そう？」
「なんか普通にAちゃんとは友達になれそう」
普通に杏子ちゃんは可愛いから、
ちょっと気後れしてたけど意外と話せることが分かって。
女子2人が仲良くなってお酒が入れば、
話の方向はそりゃ恋の方向に向くわけで。
「ね、Aちゃんは重岡くんと付き合ってるの？」
来てしまった...
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mmirei301(プロフ) - とても感動しました！間違ってたらすいません笑笑もしかして、有川浩さんのファンですか？wクジラの彼や、図書館戦争に似たようなくだりがあったので、、、 (2018年1月4日 9時) (
レス) id: dc68d1c4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。私のお話で泣いていただけるのはとても嬉しいです...！感動をお届けできていたらよかったです(^^) (2017年3月31日 8時) (レス) id: 7b4646cf36 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - はじめまして！ついさっき、勿忘草から胡蝶蘭まで一気読みして真っ昼間から号泣してしまいました(笑) とても感動しました！ (2017年3月22日 12時) (レス) id: 23929a52fa (このIDを非表示/違反報告)
定世(プロフ) - すごく、すごく、すっごくよかったです。大好きだったんです。このお話。続き見れてすっごい幸せでした！ (2017年3月6日 20時) (レス) id: 0b58e8d564 (このIDを非表示/違反報告)
結羽(プロフ) - ましろさん» いやいや全然です！逆に神ちゃん2人いても全然面白くてよかったですよ！笑 私なんかのコメントで訂正してくださって申し訳ないです！ (2017年3月6日 17時) (レス) id: b78e79e37f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましろ
| 作成日時：2017年1月25日 17時
