秋組千秋楽 ページ46
Aside
いよいよブザーがなり舞台が始まる。
万里が演じるルチアーノと十座くん演じるランスキー。
最初の2人からは考えられないくらい掛け合いがバッチリだな。
太一くん演じるベンジャミンも前に1度見た時と違い影が生まれ役に深みが出ていて、観客の視線がベンジャミンに吸い寄せられる。
流石前にGOD座にいただけの事はあるな。
人の良さそうな臣くんが演じるデューイの悪役はいい感じでハマってるなぁ。
やはり前にやんちゃしていた事もあるからか、時々のぞく凄味がきいてる。
そして左京さんの以前は無かったアドリブ。
流石だね。
カポネに印象が強烈に残る。
他のメンバーを食っていく勢いだ。
これからは左京さんの本気の演技を見ていけるんだね。
嬉しいよ。
そして物語も終盤になり、ランスキーとルチアーノが軽口を言いながら遠ざかって行く2人の影。
･･･さわやかな幕引きだね。
多分、いや間違いなくこの千秋楽が1番の最高の出来に違いない。
いづみも今頃大喜びだろうな。
なんて思いながら舞台を眺める。
カーテンコールも無事に終わったので楽屋へと足を運んだ。
その途中で向から十座くんと椋くんが一緒に歩いてくるのが見えた。
「十座くんお疲れ様！凄く良かったよ！」
十「っす」
「2人で珍しいね、何処か行くの？」
十「ああ、ロビーに俺の弟が待ってるみたいでな、会いに行ってくる」
「十座くん弟いたんだね！椋くんは？」
椋「実は十ちゃんとは従兄弟なんです！」
言われてみれば何となく雰囲気は似てるかな？
いい子な所とか特に。
「へえ、そうだったんだ！？え、てか絶対椋くんの従兄弟で十座くんの弟とかいい子じゃん。可愛いじゃん」
十「俺の弟だと可愛いのか？」
「十座くんが可愛いからねぇ･･･あ、ごめん嫌だった？」
十「･･･別に嫌ではねぇが、椋はともかく俺は可愛くはねぇだろ」
椋「十ちゃんは凄くかっこいいですよ！」
「確かにかっこいいよね〜！椋くん一緒に十座くんファンクラブでも作ろうか」
椋「いいですね！」
「じゃあ椋くんが会長ね」
椋「いいんですか！？」
十「いや、良くねぇよ。恥ずかしいからやめてくれ」
「ちぇ、しょうがないか。椋くん後で作ろうね」
と小声で椋くんに伝えた。
「はい！」
と椋くんも小声で返事してくれた。
天使。
「ごめんね、弟くん待たしてるね。」
十「いや、大丈夫だ」
「じゃあまた後でね」
十「っす」
椋「はいまた！」
と2人と別れたのだった。
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なつ(プロフ) - ASAHIさん» ありがとうございます！凄く励みになります！これからも、つたない文章ではありますがよろしくお願いします！ (2021年6月20日 17時) (
レス) id: 8769634797 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年6月20日 16時) (レス) id: eadd94c2a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2021年6月13日 11時
