幼なじみとの時間 ページ32
いづみside
皆がお風呂に行くのを見送りるとAに声をかける。
い「まだ時間大丈夫？」
「うん、大丈夫だよ」
い「良かった！今コーヒー入れるね。少し待ってて」
「ありがとう」
お礼を言うとソファの隅に遠慮気味に座るA。
その様子に少し笑みをこぼしコーヒーを入れにキッチンに向かう。
コーヒーを2つ入れAの隣に腰をかけた。
「いい匂いだね。ありがとう」
い「いえいえ。･･･ねえ、A」
「ん？どうしたの？」
コーヒーに向けていた視線を私に移した。
い「色々ありがとうね」
「なに急に改まってw」
い「Aのおかげで夏組の舞台も無事千秋楽を迎えられたし、今回の秋組に関してもAのおかげで万里くんがまたここに戻ってこられた。本当にありがとう」
私がお礼を言うと少し照れたのか再びコーヒーに視線を戻し口を開いた。
「･･･私は何にもしてないよ。舞台はいづみや他の人達がしっかり台本に細かく書き込みをしてくれていたおかげでスムーズに出来たことだし、万里くんに関しては確かに止めに行ったけど万里くんの心を動かしたの他でもない皆のポートレイトだし、演技を指導していたいづみや雄三さんのおかげだと思うよ」
そう言ってくれた事に対して無性に泣きそうになりぎゅっとAを抱きしめた。
い「もぉー、本当にこの子は人を褒めるのが上手だねぇ。･･･ありがとう。」
「いえいえ」
とAは私に抱きつかれながらコーヒーを一口飲んだ。
い「でも本当にAのおかげでもあるんだからね！これだけは分かっといてね！」
「はいはい、ありがとうw」
この子は本当に分かってるのか･･･
Aから離れ私もコーヒーに口をつける。
そこから少しゆっくりし、いい時間になった頃
「あ、そろそろ帰るわ」
い「うん、また連絡するね」
「ほぼ毎日してきてるじゃん。･･･じゃあまた！」
とAは帰って行った。
コーヒーカップを片付けているとガチャっと戸が開く音がしてそちらに目をやると左京さんが立っていた。
左「･･･アイツはもう帰ったのか？」
い「Aですか？さっき帰りましたよ？何かありましたか？」
左「いや、なんでもねぇ」
そう言うと左京さんは冷蔵庫から水を取り出し部屋を出ていった。
い「？ まぁいいか」
洗い物を終え、ふとある考えが思いついた。
本人からOKが出るかは分からないが秋組の千秋楽が無事終わったら提案してみよう。
そう思いいづみは自分の部屋へ向かった。
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なつ(プロフ) - ASAHIさん» ありがとうございます！凄く励みになります！これからも、つたない文章ではありますがよろしくお願いします！ (2021年6月20日 17時) (
レス) id: 8769634797 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごく好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年6月20日 16時) (レス) id: eadd94c2a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2021年6月13日 11時
