謎のパツキン男子 ページ15
Aside
無事に千秋楽を終え、皆にお疲れ様を伝えようと楽屋へ訪れたのはいいものの入れ代わり立ち代わりご家族やご友人が現れる。
一昨日会ったばっかりの自分とは思い入れが違うだろう。
自分もそこまで空気の読めないやつじゃないんで、終わりまで邪魔にならない様に部屋の隅にでも居とくことにしよう。
終わるのをボーと見つめていると
い「ちょっと出てくるね!」
天「おい、どこ行くんだ?」
い「先打ち上げ始めてて!」
と言って飛び出して行った。
「ちょっ、いづみ!?」
え?おいおい、自分はどうしたらいいんだ。
打ち上げって?
そんなの一言も聞いていない。
え、帰っていいのこれ?
でも帰るにしてもいづみにはひと声かけておかないとだし・・・
追いかけるか・・・
そう思うと立ち上がり、いづみの後を追った。
外に出ると直ぐにいづみを見つけたが遠くの方で金髪の男の人と話し込んでいた。
「珍しいな、いづみがパツキン男子と仲良くお話してる」
なんて思いながら邪魔をしないように話が終わるのを様子を伺いながら待っているとふと
「(あれ?)」
とハッキリと顔までは分からないが何となくあのパツキン男子に見覚えのあるような感じがする。
顔が分からないため何となくモヤモヤしているとどうやら話が終わったみたいなようでいづみが此方へやってきた。
い「あれ?Aどうしたの?」
「へ?あ、いやそろそろ帰ろうかと思っていづみに声かけようと思ってたんだけど話し込んでたからさ」
と事情を話すと
い「帰る!?何言ってんの!ほらAも打ち上げ参加するんだから、行こ行こ!」
と自分の背中を押しながらいづみはそう言った。
「え!?そんなの、打ち上げってみんながするやつでしょうが、部外者が混じるようなやつじゃないでしょ」
と言うといづみは(何言ってんだこいつ?)っていう顔でこちらを見た。
い「何言ってんの、Aは部外者じゃないでしょ」
「いや、2回音響手伝っただけだよ!?」
い「十分でしょ!ほら行こう!」
といい、そのままMANKAI寮へと足を運んだ。
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なつ(プロフ) - ASAHIさん» ありがとうございます!凄く励みになります!これからも、つたない文章ではありますがよろしくお願いします! (2021年6月20日 17時) (レス) id: 8769634797 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - 初コメ失礼します!すっごく好きです!これからも頑張ってください!! (2021年6月20日 16時) (レス) id: eadd94c2a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2021年6月13日 11時