ある日突然お世話係になりまして (ページ28)

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遊び人なあの人ページ28

渡辺くんが家に帰ってこなくなった。

深澤「どうせ女の家だから。」

『ずっとそうだったの？』

岩本「まあ、少ない方ではなかったね。」

家の雰囲気はよくない。

いつも遅く帰ってくる人にも何かしらご飯とかを出せるように私はいつもみんなが帰ってくるまで起きているのに、その日は何時になっても帰ってこなかった。

佐久間「ま！翔太も子供じゃないし、注意とかはしてるでしょ！」

向井「そうやな！しょったはすぐ帰ってくるやろ！」

ラウール「明日はみんなで仕事だよね？」

夜ご飯を食べながらポツリポツリとしか弾まない会話

玄関の扉が開く音がしてみんなが振り返れば、

立っていたのは3日ぶりの渡辺くんだった

深澤「なべ……お前何してたの？」

渡辺「彼女ん家だけど。」

岩本「連絡ぐらいしろよ。」

渡辺「どうせ止めるだろ。」

佐久間「でも毎回A、お前の分もご飯作ってたんだからせめてAにだけは連絡しろよ。」

渡辺「Aがご飯作ってる作ってないとか関係ねぇから。」

佐久間「は？」

家の空気は氷点下。絶対零度まっしぐら。

『いいよ！気にしてないし。』

佐久間「Aは優しすぎる。翔太謝れよ。」

渡辺「謝る意味が分かんないから。」

オロオロするしかない私とラウちゃんと向井くん。

岩本「大丈夫。」

頭に軽く置かれた暖かい手のひらに、不謹慎にも胸が高鳴った。

岩本「ご飯食べよ。Aがせっかく作ったから。話は後でいいから。いいでしょ佐久間。」

佐久間「……まあ、それでいいけど。」

『……そうそう！食べよ！よそるね！』

　

深澤「あ！俺も手伝う！」

キッチンの中で、ふっかさんはウインクしてきた。

『……なに。』

深澤「いやあ？岩本さんイケメンだなーって。」

『そうだね。ふっかさんの5倍はイケメン。』

深澤「おいやめろ。」

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