ある日突然お世話係になりまして (ページ17)

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ケーキを持った人ページ17

『……あれ、でもさっき夕ご飯食べてくるって連絡きましたけど？』

宮舘「俺明日早いからさ、みんなより早めに帰ってきた。」

そう言って食器棚からお皿を持ってきた。

宮舘「あと、Aちゃんが心配だったから。」

そこまでケーキに詳しくない私でも知ってる、有名なお店のケーキ。

どっちがいい？と聞かれてチーズケーキを指させば、チーズケーキが乗ったお皿を私の前に置いてくれた。

宮舘「別に嫌な人じゃないからさ、嫌いにならないで欲しいな。」

『もちろん、わかってますよ。』

宮舘「そっか。ならよかった。」

それからは別に会話もなく、フォークとお皿が当たる金属音だけがリビングに響いた。

チーズケーキはこってりしてて、すっごく重たいものだった。

美味しかったけど、もう半年は食べなくていいかな。

期待してたからなんかショックだったけど、食べたいものを食べれて満足していた。

『ごちそうさまです！美味しかったです。』

宮舘「よかった。俺も食べたかったからちょうどよかった。」

お皿を運ぼうとすれば、俺がやるよと運んでくれて、なんならお皿洗いまでしてくれた。

宮舘「もし、本当に嫌だなって思ったら嫌って言ってね。帰りたくなったら帰ってもいいし、全てを放棄したくなったら放棄してもいいけど、

激しい水音が止まった。

宮舘「俺には言って欲しいな。全力で守るからさ。」

真っ直ぐな視線に、息が詰まった。

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