ある日突然お世話係になりまして (ページ14)

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大人ってわかんない　ラウールside ページ14

『岩本くんってAちゃんのこと好きなの？』

岩本「別に好きじゃないけど。」

上裸で腕立て伏せをしながらそう答えた。

楽屋は今、岩本くんと僕だけ

みんな呼ばれたり、飲み物を買いに行ったりしてしまった。

『じゃあタイプ？』

岩本「年下すぎるかな。」

『なのに、そういうことするの？』

この年だから別に、そういうことだけの関係を持つ人が世界中には結構いることとか、友達にだってそういう人がいる子もいるし

でも自分は、やっぱりよくわかんなくて

岩本「……変だよな、そういう人って。俺なんだけどさ。」

『うん、すっごい変。』

岩本「なんか寂しいんだよ、そういう人は。」

他人事みたいにそう話した。

岩本くんとAちゃんが話してた印象もなければ、親しそうだった印象もない。

だって、Aちゃんが初めてあの家に来た時、岩本くんは仕事だからって夜ご飯も違かった。

『多分だけど永遠にわかんなそう。そういう行動の意味。』

岩本「いいよ、意味わかんなくて。」

昨日から、なんかずっと自分がおかしい。

こんな話友達とだったら笑っちゃうはずなのに。

『Aちゃんどうだった？』

岩本くんを困らせたくてそう言えば

岩本「………悲しそうだった、かな。」

そう言われたから

勝手に悲しんでるAちゃんを想像して

胸が苦しくなった。

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