【急募】夫が私の元ストーカーだった場合の対処法

５話 ページ9

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英の朝は他の会社員よりはやい


「それじゃ行ってくるよ。…ふぁ〜だるい…」

『だるいとか言わないの。気をつけてね』


眠そうな英が会社に行くのを見守るのが、私の朝の日課だ。


私が玄関で見送らないと絶対に会社に行ってくれないしね…


「あ、A忘れ物」

『え？何を…』

言い終わらないうちに、腕を引かれてそのまま口を塞がれた。


「行ってくるね」


『…ねぇ英。行ってきますのキスなしでも会社に行けるようにしよ？』


出張があったらどうするのよ…


呆れたように呟く私に英はむすくれた表情になる。


「はぁ〜俺はAのために汗水流して働いているのに、Aはキスもさせて『わかった‼わかったから‼』

そんなことより遅刻するよ！！！


『じゃあ気をつけて』


手を振る私に英も振り返しながら、玄関の扉を閉めた。


よかった〜機嫌を損ねずに会社へ行かせることができて…

ついこの前、忙しくて見送りをしなかったら

その日は会社から帰ってきても拗ねてしまい、

次の日は会社を仮病で休んで私から離れないという珍事件を起こしたばかりなのだ



『ふ〜。ひと仕事(英の見送り)を終えたから、買い物にでも行きましょうかね』





頑張って仕事をしている英に、美味しいご飯を作らないとね！！！






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