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そんなこんなで昼休憩。
「A、お弁当？」
振り向きながら笑うマユにAは苦笑いで首を横に振る。
「今日作る時間なくて、学食行こうかなって」
そう言うとマユは慌てて「ダメだって」とAの腕を掴んだ。
「学食はほとんど3年が使ってて、暗黙の了解っていうか、私ら1、2年はお弁当か売店のパンが普通なの」
そんなこの学校の『常識』を教えてもらい、Aは「じゃあ、売店行ってくるね」と笑って財布を片手に教室を出て行った。
たどり着いた売店はまるで戦場。
「おばちゃん、そばパンとコーヒ牛乳！」
「こっちはお好みパンとチョコサンドねー！」
次々と飛び交う声に売店のおばちゃんは
「はいよ、370円。こっちは420円ね。あぁ、カツサンドは売り切れだよ」
と生徒をさばいていく。
Aはそこに参戦すらできずにただ唖然として見つめるばかり。
そんな彼女に近づく影が二つ。
「お昼買いに来たの？」
突然後ろから聞こえる澄んだ声にAはビクッと肩を震わせ振り返った。
「あっ、」
そこにいるのは涼しい笑みを浮かべた今朝の彼。
「パン、無くなっちゃうよ？」
今朝のことさえ無ければホントにうっとりするようなその笑顔に、Aは思わず身構え警戒の目を向ける。
「やっぱり可愛いね」
「どう見ても怯えてんじゃん」
呆れた口調でそう言ったのは樹音先輩の隣にいる金髪の彼。
「そう？」
と少し考えたような顔をした樹音先輩。
すると、
「ねぇ、お昼奢るよ」
「はい？」
驚くAには気にもとめず、樹音先輩は彼女の手を取り歩き始める。
「朝のお詫び。俺らも今から学食行くとこだし」
「い、いえ！いいです！離してください！」
どんなに腕を振っても足でブレーキかけても男の人の力には敵わない。
「嫌がってんぞー」
「なんか新鮮だね」
「お前ってそんな奴だっけ」
金髪の彼は楽しそうな樹音先輩の顔を見てそう言うと、ちらりとAを見て「諦めろ」と呟き、二人の後ろを歩き始めた。
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
