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「Aー！！」
そう叫びながら駆け寄るマユにソウタが立ちはだかり、マユの額にデコピンをひとつ。
「痛っ！何すんのよ！」
「A足痛いんだから抱きつくなよ」
ソウタの台詞にハッとしてマユはAの顔を覗き込んだ。
「それだよそれ！大丈夫だった？」
「あ、うん。まあ体育は無理だけどね」
「違う！昨日あの後、変なことされてない？」
あまりに真剣なマユの声にAは思わず言葉に詰まる。
女バスも同じ館内で練習中だったのだから、樹音先輩に抱きかかえられて保健室に行ったのは知ってるわけで。
「なんもねーよ」
そう返したのはソウタだった。
「なんでソウタが分かんの」
「俺がすぐに保健室にAのこと迎えに行ったし」
「えっ？」
ひどく驚いた表情で一瞬固まるマユ。
「だからなんもねーの。分かった？」
そう言いながらもう一度デコピンされたマユは一歩後ろに揺らいで、ハッとしたように右手でおでこを押さえる。
「痛い！なんでデコピンすんのよ！」
「お前がボケてるから」
「ボケてない！！」
いつもの会話をAは柔らかい笑みを浮かべて聞いていると授業のチャイムが鳴り始めた。
「今日俺の弁当は？」
「えっ、だって今日朝練無かったし…」
困ったようにAがそう答えるとソウタは「ちぇー」と言いながら売店に走って行った。
「毎日お弁当作るの大変じゃない？」
いきなり聞いてくるマユの声にAはクスッと笑って「そんなことないよ」と軽く答える。
「電子レンジがあるだけで結構簡単に作れちゃうよ？晩御飯のおかず利用すればもっと簡単」
「そうかなぁ、」
「簡単に作れるおかずのレシピ、教えてあげよっか」
そう聞けばマユは「えっ！いいよ！うちはお母さんが作ってくれるし！」と首を振る。
「明日、ソウタに作ってあげたら？」
「えっ？な、なんでソウタにっ」
ガタッと机を揺らしながら叫ぶマユの顔はすでに真っ赤になってるものだから、Aは思わず笑ってしまう
「作ってあげなよ」
少し不貞腐れるマユにAはそう言いながら彼女の口の中に卵焼きを放り込んだ。
マユはそれを口の中でモグモグさせごっくんと飲み込むと怪訝そうなめでAの顔を覗き込む。
「…本当に作るの簡単？」
「30分で作れるレシピ、教えてあげる」
「卵焼きの味付けも？」
Aはニッコリ笑って頷いた。
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
