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聞き覚えのある澄んだ声にAは肩を大袈裟なまでにビクリと震わせた。
どうしてこうもタイミングがいいのか。
Aが振り向けば、想像した通りの人物がにっこりと笑う。その隣にはシュントさん。
「この人だかりじゃ買えないでしょ？一緒に学食行こ」
「…いえ、いいです」
二人だけだと思ったAは、想像範囲外の人物に睨まれ視線を逸らしそう言うと、樹音先輩は不思議そうに首を傾げた。
「なんで？」
「お前、右腕にぶら下がってんの忘れたのかよ」
そうシュント先輩に言われ、彼は思い出したように「あ、そうだった」と右腕にしがみつく彼女に視線を落とした。
「彼女、うちのマネージャー」
そう説明する彼の言葉に彼女は下唇を噛みしめAを睨む。
そんな空気から逃げたくて、「ほんとにいいですから」と言って、人の山からヒョコっと覗く顔にAは「あっ」と声をあげた。
「A？と、部長？どうしたんすか？」
両手に抱えれるだけのパンを持って現れたのは、しれっとAの名前を呼び捨てに変えたソウタ。
「あぁ、ソウタじゃん。今から学食行くの」
「行きませんって！」
キッパリそう言いきると彼は驚いたように瞳を大きくし、隣のシュント先輩は「ほらな」と言わんばかりに笑みを浮かべていた。
そんな二人はいつものことらしくソウタは気にすることなく財布を握り締めたAの手を見つけて「ん？」と顔をあげた。
「弁当ねぇの？俺買ってくる？」
「あ、うん、お願いできる？」
渡りに舟とばかりにAはソウタの腕を掴んでそう言うと、ソウタはニカッと笑う。
「任しとけって。じゃ、失礼します」
そう言って、手にあるパンをAに渡しソウタはまた戦場へ。
Aも小さく頭を下げその後ろについて行った。
「俺、今の振られたの？」
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
