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外に出ると、サッカー部と野球部がグランドをならす姿が見える。
大きく傾いた太陽に照らされ、その影は細く長い。
「よっ！」
「わっ！」
突然かけられる声に驚いて声をあげるとソウタが笑う。
「家どこ？歩き？」
「うん、結構近いよ」
「送る」
突然のようにそう言う彼に「いいよいいよ」と首を振ると、「俺ん家も近いし」と言ってソウタはAの隣を同じ歩幅で歩く。
送ってもらうなんて、悪い気がしてどうしようと視線を前に向けると、見えたものに驚き思わず足を止めた。
するとソウタも気付き視線を泳がせて。
「あぁ、あれか」
なんでもない事のようにそう言うと「いつもの事だから」とAの背中をカバンで軽く小突いて歩くように促した。
金髪の髪がオレンジに染まる。
長身の彼の影はどこまでも長く伸び、その影には今朝の女の子。
樹音先輩はにっこりとあの涼しい笑顔を見せて、彼女の額にキスをひとつ。
それからとても自然に彼女の腰に腕を回し、Aたちの前を歩いて行った。
「まぁ、顔も良くて頭も良い。バスケは天才的とくれば、女だってほっとかねーよな」
「…でも人として最低だよ」
そう言うとソウタは足を止め、隣から消えるからAは振り返った。
そこにあるソウタの顔はとても驚いて、どうして驚くのか分からないAは首を傾げる。
「あの人の事嫌う女って、高橋先輩とマユ以外にいるんだ」
「もっといるんじゃない？」
だって、彼は本当に最低だから。
そう心で呟いて振り返ると彼と彼女はいなくなっていた。
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
