見せられたキス ページ15
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午後からの授業は適当に。
眠気と精神的疲れから自分で書いたノートの文字ですら判別不可能。
そんな授業が終われば生徒達は解放され、ざわめく教室。
「本当に男バスのマネージャーやるの？」
すると心配そうなマユの頭を小突くソウタ。
「痛！？ちょっとソウタ！私はAを心配してんの！」
「いーからお前も部活行け」
まるで野良猫を追いやるように「しっしっ」と手を振ると、マユは時計を見てまた振り返りAの手を両手で握りしめた。
「A、人を見た目だけで判断しちゃダメだからね」
「えっ、うん、？」
その勢いに負けてそう答えると、マユは少しホッとしたように笑い手を振りながら走って教室を出て行った。
「俺らも行こ」
「うん」
『やる』なんて実は一言も言っていないけど、それでもやりたい気持ちがあるからソウタの誘いを断ることが出来ない。
それに、あと伸ばしにすると何となく行きづらくなりそうで。
Aはソウタの後を着いて歩いた。
「そういえば、『あの人』って誰のこと？」
二人の話題に出ていた『あの人』。
とてもいい人には聞こえなくて気になった。
「あぁ、気にしなくていいよ」
結局何も分からないまま体育館へ。
「高橋先輩は？」
近くの一年らしき男子にソウタがそう聞くと「あそこっす」と館内の倉庫を指し示した。
「サンキュ」
と軽く返し「こっち」とAを手招きしながら倉庫へ向かう。
Aはその後をただ着いて歩いた。
「高橋先輩、ちょっといいすか？」
呼ばれて振り返ったのは髪をひとつにまとめた華奢な彼女。
その顔は少しきつめ。立ち上がると背は高く彼女はAを見下ろしまじまじと眺め「なに？」と返した。
「彼女、男バスのマネやりたいんだって」
「またあいつ目当て？」
その目はとても冷たく「歓迎」しているとは到底思えない。
「いや、この子今日転校してきたばっかで」
ソウタが慌てて否定すると彼女は「えっ？」と声を上げ冷たい目を驚きに変えた。
「じゃあ純粋にマネージャー希望？」
「そうっす」
すると彼女はソウタを横に押しのけ、Aの前へ歩み寄る。
「マネージャーの経験は？」
「あ、前の学校でやってました」
「あいつの追っかけじゃないんだ」
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あいうえお - 解釈不一致なのに新しい道が開けたっていうか全て星様の文才によるものというか、ほんと面白いです、これからも応援してます！！！ジュノンくん最高！！！！！ (5月23日 21時) (
レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 天才すぎます、ありがとうございます、読み続けます、、、、 (5月23日 21時) (レス) @page1 id: 4e657aa584 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 最近の中で一番好きな夢小説です、！ (5月22日 23時) (レス) @page35 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星 | 作成日時：2023年5月18日 20時
