天使95 ページ7
おかけになった電話番号はおでになりません
ピーっと言う発信音の後に_____
貴「なんで出ないの」
部活が早く終わったって聞いた
Aの姿がない
片付けしてるから先に帰ってと
ヒロトは？
わからない
底知れぬ不安が押し寄せる
貴(もし、ヒロトとAが、、、)
俺は頭をブンブンと振る
そう考えるだけで真水をかけられた感覚になる
震える手でうさぎのキーホルダーを握りしめる
そっと永世学園の正門にもたれ掛かる
と同時に深いため息をつく
「ねえねえ！あれって雷門の人じゃない！？」
「しかも氷浦くんだよ！！！」
「かっこいい、、、」
通りすがりに聞こえる声
お目当ての声じゃない
空を眺めながらAを待つ
待ってるのに一向に来ない
夏の夕暮れはなかなか沈まない
それはまるで自分と反対で
Aに溺れていく俺
貴(俺もAのこと簡単に忘れられてたら)
貴(まあ、後悔はないけど)
沈まぬ夕日のせい
どれくらい時間が経ったかわからない
ただ分かるのはとても退屈で
Aがいない時間は退屈で
貴(あの喜怒哀楽の激しいA見てると一瞬)
貴(時間なんて忘れちゃうんだよね)
貴(付き合ったら一緒に帰るのも一瞬なのかな)
貴(でも、永世学園遠いしな)
貴(けど、Aの笑顔みたら)
貴(んー、でも体力が)
「ねえ、あの人すっごい百面相」
「彼女待ってるのかな」
貴(まだ、彼女じゃない)
貴(あ、でもそういう先入観もいいな)
貴(でもそれでズルズル引きずる可能性も)
貴(Aも鈍感だしな)
貴(まず、ヒロトみたいになりたくない)
と思っても心のどこかで羨ましく思う
ヒロトみたいに俺もAから想われたい
心配でいっつも苦労してて頑張ってるって
小さい頃から一緒で
ずっと一緒にいてそばに居た
俺はまだまだ一緒にいた時間が少ない
だから埋められない差が羨ましい
氷「待ってるだけ、無駄なのかな」
空を見るとさっきより暗くなってきた
ピンクと青のコントラスト
まだ蒸し暑い夏の夕暮れ
蝉の声が響く
その中から微かに聞こえてきた声
微かな、でも確かな天使の軽く柔らかな声
聞こえてきた声の方に向かって叫ぶ
貴「A！！！！」
王子様は天使を迎えに行く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いやん、ただの王子様
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もち汰。(プロフ) - ヒナ(^ ・ω・^)ノさん» 私も裏の貴利名くんお気に入りです笑読んでくれてありがとうございます( ´ω` ) (2020年5月7日 7時) (
レス) id: 09af299ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(^ ・ω・^)ノ(プロフ) - もち汰。さん» 裏の貴利名君めっちゃよかったです！ (2020年5月5日 2時) (レス) id: 65260c75e2 (このIDを非表示/違反報告)
もち汰。(プロフ) - ヒナさん» そう言ってくれると嬉しいです！天然な子が実は裏があるってギャップ好きで(｀-ω-´) (2020年5月4日 23時) (レス) id: 09af299ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 一気読みしてきました！とても良かったです。マジで推しが尊すぎて死にそうです。(氷浦君推し)更新お疲れ様でした！ (2020年5月4日 17時) (レス) id: 65260c75e2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！更新を楽しみに待ってます！ (2020年4月16日 12時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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