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天使68 ページ10

心臓が痛い

自分がなんで必死だったかわからない

急に口が勝手に動く

その瞳に見つめられて調子が狂った

あの表情が目に焼き付いて忘れられない



貴(なにあの笑い方)

貴(もっと、可愛く笑えるでしょ)



あんな辛そうなAをみて心が傷んだ

Aのことは好きだ、と思う

だって、恋に似たような感覚、そう言ってた





「それはきっと恋だよ、きーちゃん」

「好きな子は大切にしてあげてね」





ばーちゃんはそう言ってたけど

俺はサッカーに集中したいし本気にしてなかった

ただ、興味本位で自分がどうなるか気になった

キーホルダーだって邪魔だから

けど________



貴(意外と自分が本気だった)



送り返してもらったキーホルダーを見つめる

あの時とは違う、とっても可愛いお気に入りの





明「___っ！！！氷浦！！！」



俺はサッとキーホルダーを隠す

見られたくない

明「もー、別に隠さなくていいよ」

明「好きなんでしょ、Aのこと」

バレてるらしい

自分が思ってたよりも声が大きく聞こえてたらしい



明「あんな余裕ない氷浦、初めてかも」



明日人は肘で俺をつついて茶化す

具合が悪くなる、目がぐるぐる回る、気持ち悪い

でも、ふわふわした感覚

笑顔で少し照れながら話しかけるA

思い出したら表情が晴れる

炭酸みたいにAのへ想いが出ては消える

それは沢山、全然想いが抜けていかない



自分がどうなるかわからないくらい



貴「俺、永世との試合、大丈夫かな」

次、本人を前にしたらどうなるんだ

ヒロトとの賭け事上手くいくのか



もし、いかなかったら_____

明「大丈夫！！！いつもの氷浦なら！」

そう、いつもの俺なら大丈夫

そっと口角を上げて目を細める





________絶対に奪い返す





自分の想いは曲げない

飛んでいきそうなら捕まえて閉じ込めちゃえばいい

絶対に離さない

ヒロトなんかに渡さない

溢れ出る独占欲を抑える



貴「大丈夫、だよな」

待っててね、A

俺は君を悲しませたりしない

辛い思いもさせない、本気になる

絶対に、神に誓って幸せにする

こんなに俺を本気にさせる天使は本当に罪だ



明「うわ、なんかやばそうなのにイケメンだ」



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ヤンデレかよーってなったけど
独占欲強いだけ(やばい)

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