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天使67 ページ9

女「吉良さん、サッカーしてるんですね」

今日も会食

父さんが勝手に用意した場所で

女「今度試合、見てみたいです」

女「きっと、とっても素敵なんでしょうね」



容姿端麗、博学多才、絶世独立

何をとっても誰もが羨むご令嬢



女「次の試合、見に行ってもよろしいですか？」



綺麗な手入れのされた髪の毛

長いまつ毛から除く透き通るような瞳

見つめられるだけで目眩がしそうだ



ヒ「別に、見る程じゃないですよ」

ヒ「そんなことよりこの間の件はありがとうございます」

そう、吉良財閥の新しい企画に賛同してくれた

○○社社長のご令嬢

ご縁があり、親同士が仲良く、この有様

吉良財閥御曹司として接待してる



女「そんな！とんでもないです」

女「私、最初は吉良星二郎様のご子息様とお食事、あまり気分が乗らなかったのですが_____」



女「その、、、ヒロト、さんで良かったです」

頬を染めて急な名前呼び

俺に気があるんだ

この人も親に言われてんだ



「縁がある」って



腐っても吉良財閥の息子

だから接待はする、しなきゃいけない

でも、縁談はできない

いくらご令嬢でも________

ヒ(アイツに及ばない)



ヒ「俺もこんな素敵な方とお食事出来て嬉しい限りです」

自分にヘドが出る

食事が喉を通らない

最近ずっとこんな食事ばかり

たまには違うのが食べたい



ヒ(雷門が勝ったんだよな)

ヒ(次は雷門、絶対に勝つ)

ヒ(その後にみんなでお好み焼きに行きたい)



こんな時間無意味だ

楽しくもない、親の敷いたレールを走るだけ

会食がない日は家に帰らない

家出に近い状態が続く

ただこういう日だけ帰って着替えて仮面を被る

ヒ(アイツの顔、見てねえ)





ヒ「このこと、アイツに言うなよ」

お日さま園のヤツらに口止めした

こんなこと、バレたくない

バレてもっと距離が開いたらって考えると怖くて

タ「分かった、でも、他者から、、、」





タツヤの言う通り、コイツら黙らせてもバレるのは時間の問題

だから、早くこれを終わらせたいのに



女「ヒロトさんは、お付き合いされている方はいらっしゃるのですか？」



目の前のこの人は終わらせたくないらしい

頼むから神様

このことを天使に言わないでくれ________



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バレてるのヒロト！！！！！
もう遅いの！！！

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