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天使62 ページ4

『わたし、大きくなったら_____

ヒロトくんのお嫁さんになる!!!』





懐かしい夢を見た、ガキの頃の

お日さま園に会いに行って

自分のおやつを持って

アイツの好きな物持って





『わあ!シュークリーム!!ありがとう!』

『ヒロトくんだいすき!』





だけど小学校から急に距離が離れた

何があったかはわからない

俺も確かに拗らせてたけどそれだけじゃない気がする





『私、もうヒロトくんと遊べない』





急に言われて言葉を失った

でも、その時に理由を聞けばよかったのに



ヒ「俺だってお前となんか遊ばねえよ」

ヒ「運動できないし一緒にいてつまんないし」



変に意地を張って、突き放して

その時のアイツの顔が今でも脳裏に焼き付いてる





「ヒロトくんには近づかないの」





俺に近づかないように言う大人

家が裕福ってだけで差別を受ける

そんな一人ぼっちの俺に一筋の光





『そんなの、関係ないよ!』





御曹司の俺にも対等に話してくれた

泣き虫で弱くて小さくて常に誰かに引っ付いてた

だけど、その時だけすごく大きく見えて

いつもそばにいてくれたのに_____





ヒ「俺もそろそろ、素直になれよ」

一緒にサッカーしてたかもしれない

一緒に登校してたかもしれない

もしかしたら、デートとかしてたかもしれない

もしかしたら、付き合ってたかもしれない



ヒ「俺はまだ諦めてねえから」

これから距離が近づいて

仲直りして、一緒に笑って、笑顔になって

お互い好きになって、そして付き合う

なんてこともある

ヒ「ずっと前から好きだから」

ヒ「氷浦なんかに渡さない」





そう決断した矢先の出来事

俺は諦めなきゃいけないかもしれない

なんでこうもタイミングが合わないんだよ





_____神様は常に意地悪だ





どうして初恋を忘れさせてくれないの

どうして優しいところを見せるの

なんでそんな顔を見せるの



『でも、私は』



貴利名くんに一目惚れした

ヒロトさんと同じ感覚だった

楽しそうにサッカーする姿が好き

キラキラしてて太陽みたいで

神様がくれたチャンスでもっと好きになった

優しくて気さくで少し天然で

でも、どこか妖しい王子様





『私は、どっちが好きなの』





神様、どうか迷える天使にお導きを_____。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しっとりしすぎて泣きそう

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みかん - とっても面白いです!!頑張って下さい…! (2020年4月16日 10時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
もち汰。(プロフ) - ぴのんさん» ありがとうございます!!前回も気づいてくださって感激です(*´ω`*) (2019年9月12日 9時) (レス) id: 09af299ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのん(プロフ) - はわっ!?イラストすごく可愛いです!! (2019年9月11日 23時) (レス) id: 15528c4be8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち汰。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月29日 9時

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