私と君とのゆきいろ物語。２

ゆきいろ38 ページ10

あれから一週間
雪村くんとは話せないまま時間だけが過ぎていく

(なんか声、かけにくいな)

部活の時も話せないまま
それに、、、

(明らかに私のことを避けている)

スクイズを渡しに行こうとすると
木瀧くんに持ってこいと伝える
もうそれが普通になり渡す係は木瀧くんだ

クラスでもすれ違いそうになると遠回り
私に用がある時は他の人を使って伝言

(私、何か悪いこと、したかな)

用があったら直接伝えてきた、仏頂面で
スクイズも貰ってくれてた
以前までは

(意味わかんない、、、)

素っ気ないくせに助けてくれたり
優しい笑顔になったり睨んだり
無視したり話しかけたり、、、

(こんなわがままに振り回されるなんて)

私は雪村くんとは仲良く、いや、、、


『助け合えないのかな、、、？』


私は月を眺めながら呟いた
真っ青で冷たい色をした三日月に


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悩める子羊

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