気になるあのコはニガテなコ？３

イメチェン82 ページ24

白「水神矢の恋愛観？」

誰も教えてくれない意地悪ジャパン
私は諦めて白鳥へ電話をかけた

久々の通話に少しだけドキドキした

『そう！みんな教えてくれないの！！！』

白「別に知らなくてもいいだろ」

冷たい反応に涙を堪える
なんでそんなにみんなして意地悪して
ポロポロと涙がこぼれ落ちる



白「！？？？」

白「何泣いてるんだよ」

『だって！！み"ん"な"していじわ"る"！！！』

白「別に意地悪してる訳じゃない」

白「知ったらお前傷つくかもしれないだろ」



『傷つかないもん、理想に近づくように頑張る』

キツめが好きならつり目のメイクする
ナチュラルが好きなら少しだけ化粧抑える
太い子が好きなら太る



あのコの好きなタイプに擬態する



白「______俺はそういうのよくないと思うぞ」

白「素のお前の方が絶対いいぞ」

『......だって私、可愛くないもん』



白「今の素直なお前の方が可愛い」

『なっ！！！？？？？？//////』



今まで一緒にいたチームメイトからの突然の告白
グルグルと目が回り視界が歪む

『し、ししし白鳥くん！！？/////』

白「だからお前も水神矢の前で取り繕うのやめろ」





ツーツーっと電話音と鼓動の音が静かに響いた





白「はぁ...」

好きな子からの突然の電話
どうせ内容なんて決まってる
なのに出てしまう理由は単純

白(適当に言えば良かったのだろうか)

水神矢はお前の事好きじゃない
お前のことタイプじゃない
今のお前じゃ無理

でも、脳裏に浮かぶのはあのコの泣き顔で
俺はあのコの泣き顔が苦手で





『先輩から呼び出されたんだ』

『急に手掴まれて校舎裏に呼ばれて』

『水神矢くんはアンタのこと好きじゃないって』

『超うざいよね』

強気なキミの目は真っ赤に腫れた後が残る
まあ1年生からみたら3年生怖い

『好きじゃないのくらい、知ってるっつーの』

夕暮れの中並んで帰ったあの日
ただの気の強いわがままなコから
気の強い"ふり"をしてるただの女のコに変わった

あー守ってあげたいなって

白「そうだな」

白「水神矢鈍いしな」

『白鳥くんみたいに素で話せたら良かったのに』

『白鳥くんみたいに何でも打ち明けられたら』

『なんて思っちゃったよ』



そう笑顔で話しかけてきたあの時から
意識せざる得なかった



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いやん久しぶり白鳥きゅん

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