気になるあのコはニガテなコ？2

イメチェン46 ページ18

身に覚えのある痛み
今度は左頬に1発
キレっキレの猫パンチ

『〜〜〜〜っ！！！！///////』

『成龍くんのバカっ！！知らない！！！！』

また怒らせてしまった
何が原因かは不明
そっぽを向くマネージャー
早く、弁解の言葉を......！



水「わ、悪かった、お詫びに何か________」

『水色のクレープ食べたい！！！！！！』



顔を真っ赤にして俺に伝える
心做しか目も潤んで泣きそう
どうしたらいいか分からない
だから「買ってくる」と一言添えて走り出す
急いで水色のクレープを探す

水(名前、呼んでくれたっ！)





浮ついた気持ちのまま走り出す夕暮れ
泣きそうな気持ちのまま座り込む夕暮れ





『.......やっちゃった〜〜〜』

つい感情的になってやってしまった猫パンチ
いやでもしょうがないじゃん

『なによ、マネージャーならって』

『じゃあ、クラスの女子ならダメなの......』



少しだけ特別感がある
でもちょっとした違和感
「しょうがないな」みたいに差し出されたタピオカ
そうきっと成龍くんは私の事

(妹かなにかと勘違いしてる？)

いやあんなお兄ちゃんいたら毎日メロメロ
永遠と「初恋はお兄ちゃん♡」状態
でも、私は妹なんかよりも......

(彼女って思われたいのに！！！！)



『はあ...また困らせちゃった』

どれだけ迷惑をかければ気が済むのか
神様がくれたチャンスを無駄にした



成龍くんが走っていった方向を見つめ
ようとしたけどそれより先に目に飛び込んできた
飲みかけのタピオカ

喉を鳴らす
飲みかけのタピオカ
さっきまで成龍くんが飲んでたタピオカ



『い、いいって、言ってたし？』

『水色のクレープなんて、絶対ないし』

『もど、って来るまで時間、ある』

キョロキョロと周りを見渡す
よし、誰もいない
周りには小さい子供やお母さん
知り合いもいない
そっと容器を持つ

(少しだけ、少しだけだから________)

そーっと口を近づける
ピンクの口がストローに触れる直前





佐「いいのかにゃ」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いい所にいるなトゲトゲ〜〜〜
今日は雨も止みあったけえです

イメチェン47→←イメチェン45

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す