コウノドリ (ページ34)

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貴方side

四宮「チクショー… こんなに悔しいなら
嫌われてた方がマシだった。」

貴「春樹…」

私はいつの間にか春樹の隣まで来ていて、
背中をさすっていた。

～回想終わり～

鴻鳥「小児科病棟にいるのは、その時の子供です。
ご主人は奥さんの死を受け入れることがどうしても
できなくて病院にも来なくなりました。」

サクラと私は経って春樹の過去を話し続けた。

貴「それで春樹は誰も訪れない子供の病室に
5年間毎日通い続けてるんだよ、あの家族を
不幸にしたと自分を責め続けて…
春樹のせいではないけどね…」

鴻鳥「だから今日の手術が無事に終わって1番うれしいのは四宮なんだ」

春樹が手術中に取りに乱するなんて滅多にないから
今は休憩室でサクラと2人っきり

貴「春樹大丈夫かな」

鴻鳥「大丈夫だよ四宮なら」

貴「ね、サクラ」

鴻鳥「うん？」

私は黙ってサクラのスクラブを握った。

鴻鳥「大丈夫。」

そう言って私を抱きしめてくれた。

貴「サクラぁ…泣」

なんか、涙が出てきた。
やっぱり私はサクラが好きだ…。