コウノドリ (ページ21)

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貴方side

鴻鳥「目鼻立ちもうしっかりしてきてますね。
永井さん心臓も元気に動いてますよお母さんは、
こんな大変な状態でも胎盤を通して」

鴻鳥「赤ちゃんに酸素や栄養を送り続けているんです。奥さんも赤ちゃんもよく頑張っています。」

エコーを見終わりテーブルへと移動した私たち。

鴻鳥「ただ、奥さんや赤ちゃんの容体は、
いつ急変するか分かりません永井さんその場合
奥さんと赤ちゃんどちらを優先しますか？」

今の永井にそんなこと言ったって…。

永井「は？え… どういうことですか？」

鴻鳥「この出産は奥さんの命に関わります
だから、決めていただきたいんです、いざといいときにどちらを選ぶかを」

加瀬「おいっ」

貴「サクラっ」

永井「どっちかを選べって言うんですか？
俺に決めろっていうんですか？」

鴻鳥「決められるのは父親である永井さんだけです」

永井「何なんだよあんた医者だろ
助けろよお腹の子もハルもどっちも助けろよ！」

貴「永井…！」

下屋side

下屋「酷なんじゃないですか？」

どっちかを選べってひどすぎる、
佐藤さんも永井さんも辛そうにしてた。

鴻鳥「うん？」

私の話を聞きながらスクラブの上から白衣を着る鴻鳥先生。

下屋「どちらかに決めろってどちらを諦めるか選べって言ってるのと同じですよねこんなときに、

ご主人にそんな選択を突きつけるのは残酷すぎます。
佐藤さんも鴻鳥先生の話を聞いてる時悲しい顔をしていました。」

鴻鳥「でも決めてもらわないとね、
そうでないとこっちが動けないから」

下屋「先生！」

鴻鳥先生は私の話を聞くと出ていってしまった。