58 紫耀side ページ8
その時、
「あの…」
俺の横でずっと黙って聞いていた田中麻里が青ざめた様子で口を開いた。
「ごめんなさい…私です。
私が顕嵐に頼んだの。
白石さんを落とし込んでって。」
「おい、麻里やめろよ！」
「もういいの！今更だけど、顕嵐をここまで悪者にしてまで、平野くんと結ばれたくない。」
ちょっと頭が追いつかない。
「私、平野くんのことが好きなの。
１年の頃からずっと憧れてて、そしたら運よく今年クラスが一緒になって隣の席にまでなって。これは運命だって、そう思った。
でも、平野くんは白石さんのことが好きみたいで。私なんて到底白石さんには敵わない。だから、どうにかして2人の仲を割いてやろうって狡いこと考えた。
それで実は従兄弟の顕嵐に頼み込んで…写真流したのも私です。
本当にごめんなさい。」
まじかよ…
俺は衝動的に走り出した。
何で俺はこんな奴らの仕組んだネタに踊らされて、肝心なAのことを信じてやれなかったんだろうか。
Aがどんなに素直で、正直な奴かってことは俺が1番よく知ってるつもりだったのに。
なのにAの話を聞かずに、
挙句の果てには暴言まで吐いて…
ホンマに最低や。
Aのことが好きで、好きで、大好きで、
今度こそはどうしても他の奴には取られたくなくて
そんな思いが大きくなりすぎて、肝心なことを見失ってた。
ごめん…
ごめんな。
俺はチャリを漕いで漕いで漕ぎまくって、
一心不乱にAを探した。
あいつどこ行ったんやろ。
Aのことやからたぶん家には帰ってないだろう。
早く探してやらないと。
幼い頃、親と喧嘩してAが家出したことがあった。
おばさんが青ざめた顔で、俺んちに駆け込んで来たっけ？
"Aがどこにもいないの！
紫耀くん何か知らない？"
って。
俺もめちゃくちゃ街中探して
あの時は結局…どこに居ったんやっけ？
あ…思い出した。
俺は再び駆け出した。
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乃音(プロフ) - はい！ (2018年2月13日 17時) (
レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
かぷりこ(プロフ) - 私も乃音さん好きです(笑)えええ！そんな風に言ってもらえて、ほんと恐れ多いですよ！！ありがとうございます！これからも乃音さんに見守っていただけるなんて心強いです(^^)こちらこそよろしくお願いします！ (2018年2月13日 0時) (レス) id: 9d6f1e3d07 (このIDを非表示/違反報告)
乃音(プロフ) - この作品を読む事によって私はいろんな感情を味わえる事ができとてもいい経験になりました！本当にありがとうございました！これからも見守り続けますよろしくお願いします！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
乃音(プロフ) - 幼馴染＝タイムカプセル 懐かしい響きです笑支えたなんてとんでもない！支えられてたのは私ですよ！笑この作品に支えられてかぷりこさんからのメッセージに支えられて過ごした日は凄く私にとって人間らしい日々だったと思います。 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
乃音(プロフ) - それ分かります！好きな人が出てるのはまた違うような見方なので気持ちこもっちゃいます笑かぷりこさん好きですわ笑 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4da0b21667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぷりこ | 作成日時：2018年2月3日 20時
