私のヒーロー 2

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「とにかく、お前は何も心配せんでええから！文句言うやつおったら俺が許さへん。
俺がAのこと守るから、安心してな？」



『紫耀…』




紫耀がそこまで言ってくれるというなら

難しいことをあれこれ考えるのはもうやめて

素直に身を委ねよう。




紫耀は私を大切に、大切にしてくれてる。

それがこれほど伝わってくるというのに、
これ以上何を心配する必要があるんだろう？



そもそも中学の時疎遠になってしまったのは、私が周りの目を気にしすぎたからだった。



お互いが

"自分じゃ相手に釣り合わない"

なんて決めつけてたからあんな風に私たちはすれ違ってしまったんだ。



もう同じ過ちは繰り返さない。




私も堂々としないと。

紫耀の彼女として少しは自信も持たなきゃね。




『うん！ありがとう！』

飛びきり笑顔で明るく言ってみた。







紫耀がずっと私を守ってくれるように

私のヒーローであり続けてくれるように


私も私で努力しないとね。







紫耀が私のヒーローなら


私は紫耀のなに？



紫耀の… ヒロイン？笑



なーんか全然しっくりこないけど。笑





とにかく、
私だって紫耀のこと守る覚悟はあるからね？



いつまでも守ってもらってばかりの、
昔みたいに弱い私じゃいられない。



紫耀が辛い時には私が力になるから。



喜びも悲しみも2人で分かち合えるような関係でいたい。






…そんなことを考えてたら私の顔を紫耀がのぞき込んだ。


「A、どした？
ほら、ぼーっとしてないで行くで！」


『…うんっ！』



お互いの肩に持たれながら歩く。




『「あ〜しあわせ〜」』





ハモったねって

顔を見合わせて笑う。





やっぱり私たちは、相性ぴったりだ。






Fin.___

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