私のヒーロー (ページ10)

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はぁー今日も疲れた疲れた。

さてと帰るか。

安定のひとり下校。

この高校には私の地区から通ってる人なんてそうそういないもん。

最寄り駅で電車から降りて、そこから歩いて帰る。

もう空もなかなか薄暗い。

その時、急に誰かに話しかけられた。

「あのー、君さ、ちょっと僕についてきてよ？」

はい？誰？

それは全く面識のない男の人で…

推定年齢20代前半くらいかな？

背は低め、色白で金髪で、目が大きくてインパクトのある顔だった。

『なんでですか？』

「何でって、君とちょっとお話がしたいなーって思って。」

なにこれ、ナンパ？

『いや、あの、』

「ちょっとだけだからさぁ。悪いようにはしないよ？」

なんか怖い。

直感的に身の危険を感じて、私は『ごめんなさいっ！』とだけ言うと、走って家に逃げこんだ。

ふぅ…怖かった。

すぐに家に逃げ込める距離だったのは幸いだったな。

だけど、逆に言えば家の場所を特定されてしまったということだ。

ちょっと気持ち悪い。

今日のは一体なんだったんだろう？

ただの軽いナンパならまだいいけど、これがもし悪質なストーカーになったりでもしたら、、、

怖っ！想像しただけで寒気がした。

とにかくこれ以上何もありませんように。