私のヒーロー (ページ6)

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授業中も紫耀が横にいると思うと、そわそわして落ち着かない。

さすがに私が隣に居るってことは気づいてるだろうけど、話しかけてくる気配もない。

紫耀は何を考えてるんだろう？

私と同じで、ただただ気まずいと感じてるだけなのか。

それとも私のことなんてあまりにも興味がないから、または私のことが嫌いだから無視しているのか。

ほんとにやりづらい。

私は極力右側を向いて、岸くんと話すようにしてる。

紫耀も私とは反対側の田中さんって言う女の子とよく楽しそうに話してる。

はぁ、息が詰まりそう。

いっそ早く席替えしないかな～

だけど今日の係決めでますます気まずいことになってしまった。

「なぁ白石！！一緒に体育委員やらね！？」

岸くんがそう誘ってくるけど

正直運動があまり得意でない私は体育委員をする気は起こらなかった。

だって体育祭とか絶対大変じゃん？

しつこく誘ってくる岸くんを上手く交わして、私はテキトーに不人気で競争率の低そうな英語係でもやるかってことにした。

案の定英語係は不人気で、私はすぐに確定となった。

そっから他の人たちがじゃんけんなりして、騒がしく決めている中で、
私はスマホを弄って暇を潰していた。

あれからどのくらい経っただろう？

どうやらすべて決まったようだ。

顔を上げて黒板をみると、

英語係

白石・平野

え・・・？

びっくりして隣を見ると紫耀と目が合った。

「よろしく」

あのハスキーボイスで紫耀はそう言った。

何年かぶりの会話。

『よ、よろしく』

それはそれは、ぎこちなかった。

まさか紫耀と一緒だなんて…

こんなことなら大人しく、岸くんの言う事聞いてれば良かったかなぁ。