私のヒーロー (ページ42)

今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:99,674 hit

42 ページ42

なにあれ…

授業サボって出てくなんて中学の時のグレてた紫耀に戻ったみたいだ。

私ももう限界だ。

昨日顕嵐先輩にされたことも

ツイッターの炎上も

冷やかなクラスメイトの視線も

ヒソヒソと噂をする声も

何とか耐えてメンタルを保ってきたけど

…もう無理。

そりゃ顕嵐先輩の頼みを断れなかった私も確かに悪いよ？

でも紫耀に、１番信頼してた人に、
あんな態度取られてあんなこと言われたら。

涙が溢れ出してどうしようもない。

机に伏せて1人でこっそりと涙を流す。

あまりにもショックで、心をナイフで切り刻まれたような、、

"見損なった" って言われたけど…

それはこっちだってそうだよ。

私だって、紫耀のこと見損なった。

紫耀だけは私のこと信じてくれると思ってたのに…

幼い頃からよく知ってて、
私のこと何でも分かってくれてる理解者だと思ってたから。

私は安易にあんなことするような奴じゃないって

少なくとも私が尻軽女じゃないってことくらいは分かってくれてるって

せめて、
何か事情があるんじゃないかって話くらいは聞いてくれるだろうと

…思ってたのに。

だけど紫耀はそれどころか、話すら聞いてくれないほど冷たくて、私を傷つけるような言葉を発した。

私の幼馴染みは

私のヒーローは

私の大好きな人は

もはや私の味方ではない。