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次の日、家を出ると紫耀が私んちの前で待ってくれていた。

「おはよ!」

何だか不思議な感覚だけど嬉しい。


色んな話をしながら歩くけど
最近の紫耀の話、知らないことばかりだった。

はまってる音楽のジャンル
得意な教科
家族の話

などなど


昔はお互いがお互いのことを全部と言ってもいいほど把握してたのに。

話さない間にこんなにもお互いに関する知らないことが増えてたんだと改めて気づかされた。

それだけこの数年で私たちが成長、変化したということなのかな?



学校へ着くと、岸くんが今日もいつものように挨拶をしてくれた。

「あれ?今日2人で登校してきた感じ?」


『あ、うん…』


「俺ら、実は家隣どうしなんよ!」


紫耀がそういうと岸くんはすごく驚いた顔で、まじかよっ!!と叫んだ。


『岸くん、昨日は本当にありがとう。』


「あ、いや。てか大丈夫だった?
メンタルやられてない?」


『うん。私はもう大丈夫だよ。
それより岸くんこそ大丈夫だった?
私を守ってくれたせいで、、ほんとごめんね。』



「昨日念のため病院連れてかれたけど軽い打撲だけで済んだから俺は全然大丈夫!」


それを聞いてホッとした。


「つーか、ごめんな?
俺、全然白石のこと守れねぇで…
かっこ悪りいとこ見せちゃったなー」


『そんなこと無いよ!岸くんが一緒に居てくれてすごく心強かったの。本当にありがとう!』


「お、おう。」

岸くんは紫耀のことをチラチラみながら、少し不服そうに返事をした。



「なぁ、平野!白石と家隣って、何で早く言わなかったんだよ!全然そんな仲良い素振り見せなかったからびっくりしたじゃんか…」



「ああ、何か俺ら長いこと気まずくなってたんやけど昨日雪解けした的な…?なぁA?」



『あ、う、うん!』



「えっ、てか呼び捨て…!?」


「そうそう。俺ら昔からこんな感じやから。Aも俺のこと、しょおって呼ぶし。
しょうじゃなくてしょおって。笑」


『もぉ、余計なこと言わなくていいよ』


「ごめん笑」


岸くんは私たちの関係に相当驚いたようで、「まじか〜まじか〜まじかよ〜」って天を仰いで連呼している。


「で、仲直りしたってことでこれからは昔みたいに登下校一緒にすることになったんよな?」


『う、うん…』


それは半ば強引に紫耀が決めたことなんだけど…と思いながらも私はうなづいた。


岸くんは「まじかーそっかそっかなるほどねー」と言うとどこかへ行ってしまった。

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作者名:かぷりこ | 作成日時:2017年10月18日 0時

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