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次の朝7時に家を出ると、本当に家の前で岸くんが待ってくれていた。
「はよっ!」
『おはよう。岸くん、、ほんとに来てくれたんだ…ごめんね』
「だから、良いジョギングになるから丁度いいんだって!行こうぜ!」
そう言って、岸くんはスタスタ歩き出す。
走ってきたからか、かなり汗だくになってる。
またまた岸くんがベラベラと色んな話をして、楽しく登校していた。
だけどその時、私の足は止まった。
「どした?」
『まただ…』
またあの男が…
『岸くん、あの人』
「え、ストーカー!?まじっ!?」
『叫んじゃダメっ!』
慌てて岸くんの口を抑えたけどもう遅かった。
岸くんの大声に反応して大介とかいう男がこちらへ近づいてくる。
「俺がストーカーだって…?
つーか、お前誰だ?この前の奴とは違うようだな。」
「お、俺は?こ、こ、こいつのクラスメイトだけど!?」
岸くんもしかしてビビってる?
「クラスメイトだか何だか知らないけど、その子は俺のものだからちょっかい出さないでくれるかな?」
男はじわじわとこちらへ近づいてくる。
むり…怖い怖い怖い
恐怖で思わず岸くんの腕にギュッとしがみついてしまった。
岸くんは一瞬「え?」ととぼけたような顔をしたけど、
急に顔が男らしくなって
「大丈夫。俺が守るから、安心して?」
そういって私の前に立った。
岸くんはファイティングポーズをとって、「かかってこいやぁ〜〜!!」
と威勢良く叫んだ。
男が岸くんに殴りかかる。
ドスッ___ドスドスドスッ___
鈍い音がした。
暫くして、ギュッと閉じていた目を恐る恐る開けると
岸くんは倒れていた。
き、岸くん…?
『岸くん大丈夫!?』
倒れた岸くんの傍に行って私は叫ぶ。
だけどそんな私の腕をまたグイッと男が掴んだ。
『ぎゃっ!やだ怖い、やめて離して!』
「何でそんなに嫌がるの?さあ付いてきなよ?」
『お願いだから、離してください…』
「もう分からずやだなぁ。俺はこんなに君のことが好きなのに何で分かってくれないの?ほらそこに車停めてるからさ、行くよ?」
そういってそいつはもの凄い力で私を引っ張る。
やばい、いよいよ私、終わりかも、、
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作者名:かぷりこ | 作成日時:2017年10月18日 0時