7話 ページ9
Aside
あれからまっすぐ帰り、部屋に戻った
限とは1つ上の部屋を借りた
同じ部屋だと気を使うと思うし、俺も楽だ
貴「..」
ダンボールから2つ鍵がついた箱を取り出した
誰にも見られないように、俺にしか外せない封じの札も貼ってある
貴「...」
鍵を開け、札も取る
ｶﾞﾁｬ
ｶｻ
『墨村正守 殺害案』
たくさん考えた
正守さんをコロす方法
正直アイツは強い
絶界なんてとんでもない
ずっと考え続けた
結果はまだ出ていないが、いい案は結構出ている
今度火黒に聞いてみようかな
ｶﾗﾝ
貴「、」
箱の中に赤い液体が入っている瓶が数本
これは妖の血液
俺は妖になりたい
それはずっと思っている俺の目標
俺の母は、妖だ────
しかも"地"の女王
地形を変えたり生やしたり、いろいろできる
俺にかかれば地に妖の血を垂らして力を使えば妖を産むことだってできる。
強さや大きさは俺の力次第だ
なんで正守さんを嫌うのか
少し、昔の話をしようかな
○───────
貴「う..うっ..」
母(マヤ)「大丈夫、みんな優しいから」
俺は昔から妖が見えていた
当然だろう、妖混じりだから
母は妖の中でも上級の妖だった
憧れだった
父(シオン)「また泣いているのか?」
俺の父は妖が見える体質の人間。
俺はこの家族が大好きだった
泣いている俺を慰めてくれる2人
愛してくれて、とても温かかった
貴「火黒ーー!」ﾀｯﾀｯﾀ
「やｧ、Aくん」
俺が６歳の頃、火黒と会った
最初見た時、かっこいいと思ってずっと来ている
火黒「また来たのか?」
貴「うん!またお話しよ?」
火黒とあって、話をするのが楽しかった
貴「あ、もう今時間
じゃあまたね!」
火黒「うん」
ごはんの時間には帰ってこいと親と約束をしていたので、守って帰っていた
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作者名：カズ | 作成日時：2018年7月11日 20時
