ボーダー隊員は呪いの世界へ (ページ27)

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呪霊26匹目ページ27

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「各地に千の呪いを放つ、下す命令は勿論“鏖殺”だ」

なっ!?

「地獄絵図を描きたくなければ、死力を尽くして止めにこい」

つまり、非術師を殺されたくなければ止めに来いって事か

「思う存分、呪い会おうじゃないか」

「あー!!夏油様、お店閉まっちゃう!!」

「もうそんな時間か、すまない悟。彼女達が竹下通りのクレープを食べたいと聞かなくてね、お暇させてもらうよ」

そう言って去って行こうとする夏油に、五条先生が止めようとすると

「いやはや、あんな猿の多い所の何が「このまま行かせるとでも？」…やめとけよ」

地面から大型の呪霊が現れ、私達の周囲に呪霊が群がっていて既に囲っていた

「可愛い生徒が私の間合いだよ。それでは皆さん、戦場で」

去って行く夏油達をただ見ている事しか出来なかった。そして、現在私は伊地知さんの服に仕込んだ盗聴器で大人達の会議を聞いている

「夏油傑、呪霊操術を操る特級呪詛師です」

まさか、私や憂太と同じ元特級術師だったとは。待てよ、憂太の任務の件も私の中学校の件も彼奴の仕業か

「主従制約のない自然発生した呪いなどを取り込み操ります。設立した宗教団体を呼び水に、信者から集めていたようです」

成程、術式は分かった

「元々所持していた呪いもあるハズですし、数2000というハッタリではないかもしれません」

「だとしても、統計的にその殆どが2級以下の雑魚。術師だってどんなに多く見積もっても50そこらだろう」

「そこが逆に怖い所ですね、アイツが素直に負け戦を仕掛けるとは思えない」

「ガッデム!!」

これ以上話はないね、勘も言ってるし。却説、どう動くか。敵の目的は何んだ？

「呪いを取り込む、呪霊を操る…いや待てよ、何で夏油は私と憂太に声をかけたんだ？」

同じ特級だからか？否、それだったら五条先生も誘う筈。同い歳だからか？それも違う、もしそれだとしても棘を誘う筈…じゃあ、一体？

「…同じ、特級を契約している同士からか？」

もしそれだとしたらヤバいな

「嗚呼、面倒くせぇ!!」

こういう時、東さんとか水上先輩がいたら楽。あの人達頭が回るし、迅は駄目だな。独りで抱え込む癖があるから←お前が言うな!!

「何とかして、憂太の傍に居ないといけないよな？一応、五条先生にも忠告をしておくか？」

暗い部屋の中でイヤフォンを外し、ベットに寝転がって天井を眺める東雲に寄り添う梟達

「励ましてくれるの？」

「ｸﾙﾙﾙ」

「…有難う」

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