呪霊24匹目 ページ25
･
「どーした、憂太」
「えーっと」
後ろで立ち止まった憂太にパンダが聞く、何だろうこの嫌な感じは
「なんか、ちょっと嫌な感じが…」
「気のせいだ」
「気のせいだな」
「おかか」
待って、もしかして憂太の呪力感知が上がっている？というか、知らない呪力が近付いてくる
「ええ、ちょっと皆ぁ」
「だって、憂太の呪霊感知ザルじゃん」
「まぁ、里香みたいのが常に横にいりゃ、鈍くなるもんだ」
「ツナ」
やばい、何とかしないと。この呪力もそうだけどこの先がっ、頭が痛い。私の異変に気付き憂太や真希が声をかけてきた
「千尋ちゃん、如何したの？」
「千尋？」
「憂太の勘が当たっている」
そう言えば、3人とも気付いたのか空を見上げた
「珍しいな」
「憂太の勘が当たった」
「？」
空から羽が4つの白い鳥が降りてきた、そして私達はいつ戦闘が出来てもいいように構える
「関係者…じゃねぇよな」
「見ない呪いだしな」
「すじこ」
「わーでっかい鳥」
鳥の口の中から女が2人と半裸の男が出てきた。恐らく首謀者が黒髪のロン毛男だろう
「変わらないね、
変わらない？まさか、元高専の卒業者か関係者か？
「うぇ〜夏油様ァ、本当にココ東京ォ??田舎くさァ」
「菜々子…失礼…」
「えー美々子だってそう思うでしょ？」
「んもう!!さっさと降りなさい!!」
「アンタ、寒くないの？」
私達がいるにもかかわらず、何故か普通に会話している侵入者に真希が言うと。菜々子という少女が、パンダを見てはしゃいでいた
「アイツら…何…？」
「あーパンダだーかわいー!!」
いつまで経っても目的を言わないし帰らないからか、パンダが憂太をダシに言う
「お前らこそ何者だ、侵入者は憂太さんが許さんぞ」
「昆布!!」
「えっ!!?」
棘も加勢しているし、この流れだと真希も言うと思うから、私も乗っかる。憂太が驚いているけど、無視をする
「憂太さんに殴られる前に、さっさと帰んな!!」
「そうだそうだ」
「えぇ!!?」
いつの間に憂太の前に来たのか、首謀者は憂太の両手を握っていた
「初めまして乙骨君、私は夏油傑」
「えっあっ初めまして」
夏油と言う男は、戸惑う私達を無視するし憂太は挨拶を返すし、勝手に話を進めた
「君はとても素晴らしい力を持っているね。私はね、大いなる力は大いなる目的の為に使うべきだと考えている」
何が言いたいんだ？
「今の世界に疑問はないかい？」
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作者名：白狐 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs hosi1
作成日時：2022年1月18日 15時
