ボーダー隊員は呪いの世界へ (ページ3)

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呪霊2匹目ページ3

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「数年前、とある遠方の土地で依頼が来た。その依頼に僕の後輩2人が受けて行ったが、報告と違い土地神案件だった」

「…」

「そこで、最低1人は犠牲となって死ぬ予定だったが、突如何処から現れたのか1人の少女が現れた。声をかけるまでもなく、その土地神をたった一撃(･･)で倒した」

「それが、私と何の関係で？」

「あれ、君でしょ？」

之は、はぐらかしても無理だな…直感も無理だと言ってる。これは、仕方がないな

「嗚呼、そうだよ。それで、何？」

「君、生きたい？」

「生きたいって言ったら？」

「ふふっ」

そう言って不審者元い五条悟は、ニヤリと笑ってそして今私は、廃ビルの前に立っている

「で、此処、何処ですか？」

「えっと、東京都○○区△‪△会社です。既に廃ビルとなっています。この建物を建て壊してマンションにする予定で、その視察中に低級呪霊と2級呪霊がいます」

「つまり、祓えって事ですか？」

この黒スーツを着た今にも倒れそうな苦労人、名前は伊地知潔高さんです。私の顔色を伺っている。うん、絶対苦労人だな

「そういうことです。その、本当に大丈夫ですか？」

「安心してください、こういうのは慣れているので」

「では、ご武運を…闇よりいでて闇より黒くその穢れを禊払え」

伊地知さんが呪文を言うと、この廃ビルの範囲は夜に染まった

「却説、影は使えない、か…じゃあ、久々になるか。TRIGGER、ON」

ビルの中に入り、襲いかかる雑魚達を孤月だけで全て斬る

「うん、雑魚ばっかだけど…どう考えても可笑しい」

勘が否定している、これは2級だけじゃない。多分1級、それも3体に加え2級が5体。騙された、否、伊地知さんは違う。とすれば

「上、か…余計な事をしてくれたな」

でも関係ない、影がいなくても余裕。前世を思い出せ、死に物狂いで強大な敵と立ち向かったあの頃を

「邪魔するモノは殺す」

･･･

「伊地知、あの子は？」

「五条さん！今、あの子は中にいます」

「やられた」

外で待機している伊地知の隣に五条が現れ、現状の報告をすればその場の空気が下がった。伊地知が恐る恐る五条に聞く

「それはどういう意味ですか？」

「あの廃ビルの中には1級が3体、2級が5体いるんだよ」

「なっ！」

「あのクソジジイ共め」

そう、伊地知が東雲に伝えた情報は間違った報告だった。伊地知はそれに気付かず、東雲を送り出したのだ

「無事、でしょうか？」

「今の所は無事だけど、僕が」

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