ボーダー隊員は呪いの世界へ (ページ11)

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呪霊10匹目ページ11

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「お、出口だよ」

「本当だ！」

あの後瞬殺で呪霊を祓い終え、無事洞窟の外に出て狗巻君達と合流をした。念の為、子供達は病院へと搬送された

「お姉ちゃん！助けてくれて、ありがとう！僕、大きくなったらお姉ちゃんみたいに、人を助ける人になるね！」

「楽しみしているよ、少年。これ、御守り」

救急車に乗る前、助けた少年に声をかけられお礼を言われた。興奮する少年の姿が彼奴と重なってみえた。ので、アイオライトのパワーストーンを渡した

「わっ、綺麗！本当に貰っていいの？」

「いいよ。君が立派な大人になるのを、応援しているよ」

「うん！」

救急車が見えなくなるまで、私はじっと見つめていた。どうか、あの子が真っ直ぐと道を踏み外さない事を願って

「昆布？」

「大丈夫です、行きましょうか」

「しゃけ」

帰り道の車内で運転していた棗さんが、今回の任務の件で話し出した

「しかし、真逆洞窟の中に蠱毒があったとはな」

「それについては驚いた、でも辻褄は合う。蠱毒があったから呪霊は沢山いた。それに、1級もね」

「ま、何にせよ、子供達も救出出来て、嬢ちゃんや狗巻の坊が無事に帰ってきて良かったよ」

その後は車内は沈黙になったが、そんなに気まづくはなくて私はずっと窓の外を眺めていた

Noside

「駿太！」

「ママ！」

病院へ搬送された子供達は栄養不足と言う事で大事に入院をしていた、その内の1人の家族がやって来た

「心配したのよ？」

「ごめんなさいママ。でも、お姉ちゃんが助けてくれたんだ！」

「そうか、それは良かったな」

「うん！それにお姉ちゃんから御守りも貰ったの」

「何だいそれは？」

「これ！」

片手で握っていた物を両親に見せると、2人共顔が引きつっていた

「駿太、これ本当に貰ったのかい？」

「そうだよ！お姉ちゃんがね、立派な大人になるのを応援してるって、そう言ってこれを渡してくれたの！」

素直に言うと、駿太という少年の父親が真剣な顔して言った

「駿太、これはママとパパ以外には見せるなよ？」

「如何して？」

「御守り、何でしょ？そうホイホイ人に見せたら行けないじゃない」

「あ！分かった、パパの言う通りにする！」

そう言えば両親はホッと息を吐きお互いに顔を見つめ合う

「真逆その御守りが宝石だとは知らないだろうな」

「知らない方がいいでしょう、それより駿太の無事を喜びましょう」

「だな」

アイライト
意味：夢や目標への羅針盤、人生を導く石

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