ボーダー隊員は自転車競技部へ (ページ11)

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合宿① ページ11

「わぁーん！神楽さーん、助けてー!!」

風呂から上がり髪も乾かし終わり、さぁ部屋に戻ろうとしたら、後ろから真波がやって来た

「っ、如何したんだ？」
「先輩達がAVを無理矢理見せてくるの！」
「…へぇ」

真波も男だし、そう言うのを見ても可笑しくはないが、嫌がっている相手を強制的だとはいい度胸だな

「真波、案内してくれるか？」
「え？分かった！」

そうして真波に先輩達の部屋にまで案内して貰い、ドアをそっと開けると五月蝿い喘ぎ声が聞こえ、先輩達がAVに夢中になっている間に横に座る

「やっべ、この女優堪んねぇ」
「それな、めっちゃ可愛い」
「確かに可愛いですね」
「そうそ…って、神楽!?」

やっと先輩達が私に気付き慌ててAVを止めていた

「な、なな何でっ！此処に!?」
「真波が教えてくれたんですよ。因みに、今、ドアの外で猫動画を見させています。で、乗り気じゃない人達を何見せているんですか」

主犯であろう3年の先輩を筆頭に3年2年の複数人に、それを支持した人を含めて十数人が正座をした

「別に、AVを見るなとは言いませんけど。嫌がっている人を強制するのは辞めて下さい」
「先輩達も男ですから、そういうのに興味がある事は少なくとも分かっています。だって、生理現象ですからね」
「え？何か言いましたか？別に恥じらいとかそう言うのはありませんし。そういうものだって割り切っていますから」

口説くどと話していたら、後ろから3年のレギュラー達が戻って来ていた

「何してんのかねェ！このマネちゃんはァ!?」
「あ、荒北先輩、丁度いいです。この人達、嫌がっている人達を無理矢理AVを見させているんです。先輩も何か言って下さい」
「そうじゃなくてねェ!!」

何故か3年のレギュラー陣に囲まれ、更に正座もされられた

「時に神楽よ、恥じらい、とかはないのか？」
「いえ、ありません」
「AVとか平気、というか見た事あるのかい？」
「ありますね。私の事を妹のように可愛がっている人達が、面白半分でAV鑑賞会に招待されては強制的に見せられてましたから」
「何やってんだ！其奴らァ!!」

懐かしいな、あの馬鹿共に連れ去られてはAVを見せられて、その後に常識人達が説教しに来ていたんだよな

「ねぇねぇ、神楽さん。その失望、とかしなかったの？」
「くっだらねぇて感じ？いやさぁ、あの人達にグラビアやらエiロ本を見せられていたし、今更ってのもあるから」
「そんな事知りたくなかった!!」

何故か部員達がorzしていた